万葉集 第5巻 872番歌/作者・原文・時代・歌・訳

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第5巻 872番歌

第5巻
歌番号872番歌
作者作者不詳
題詞(大伴佐提比古郎子 特被朝命奉使藩國 艤棹言歸 稍赴蒼波 妾也松浦[佐用嬪面] 嗟此別易 歎彼會難 即登高山之嶺 遥望離去之船 悵然断肝<黯>然銷魂 遂脱領巾麾之 傍者莫不流涕 因号此山曰領巾麾之嶺也 乃作歌曰)後人追和
原文夜麻能奈等 伊賓都夏等可母 佐用比賣何 許能野麻能閇仁 必例遠布利家<牟>
訓読山の名と言ひ継げとかも佐用姫がこの山の上に領巾を振りけむ
かなやまのなと いひつげとかも さよひめが このやまのへに ひれをふりけむ
英語(ローマ字)YAMANONATO IHITSUGETOKAMO SAYOHIMEGA KONOYAMANOHENI HIREWOFURIKEMU
山の名として言い伝えてほしいとでも言うように、佐用姫はこの山の上に領巾を振ったのだろうか。
左注
校異何 [類][紀][細](塙) 河 / 無 牟 [類][紀][細]
用語山上憶良、鏡山、唐津、大伴佐提比古、松浦佐用姫、領布振伝説、地名