新潟県の万葉集・地名・場所

新潟県の万葉集についてまとめました。

掲載数 全 2 首

第16巻 2 首

歌番号 本歌
3883 番歌 弥彦おのれ神さび青雲のたなびく日すら小雨 …
3884 番歌 弥彦神の麓に今日らもか鹿の伏すらむ皮衣着 …

新潟県の万葉集の解説

弥彦は初代天皇「神武天皇」を意味する、新潟県にある弥彦神社のことである。弥彦神社は紀元前400年ごろに建てれたとされ、神武天皇はそのさらに200年前に即位されたという。つまり日本の始まりは新潟県からということになるが、神武天皇が実在していたかどうかということに不明な点が多く、弥彦神社との関係も怪しかったりする。というのも、神武天皇が登場する書物に『古事記』と『日本書紀』にあり、あまりにも長寿で不自然な点が多く、架空の人物という意見も多くあった。この二冊の書物は「天皇の権威付けために作られた。」という考えもあるのだが、それとは別に外交上どうしても歴史書が必要だったという背景がある。当時の日本に自分の国を記した書物らしい書物がほとんど無かったのだが、中国と韓国では自国の修史事業が行われており、自国の歴史を語れることは当たり前のステータスになっていたのである。実際に日本の遣唐使の使節が「日本国の地理及び国初の神名」を問われたことが『日本書紀』の記録にあることも、自分(天武天皇)の国がどれくらい海外に劣っているのかという恥ずかしさもあったのだろうが、自国の成り立ちも分からないというのは、外交上、国として認められず、つまはじきされても、おかしくは無かったのである。奈良時代の天皇たちが、かなり早いペースで力任せの政治を行っていたのも、他国より劣った自国を早急にまとめないと、いつ侵略されて滅ぼされてもということはありえたのである。この『古事記』と『日本書紀』も、「とにかく、急いで作ってくれ!」という帝の命令であっても、当時の書き物レベルとゼロスタートでは、かなり困難を極めたことは言うまでもない。ただ、日本の神道とは天皇崇拝の宗教であり、一国の王を神として奉る例は世界的に見ても珍しい。

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