第13巻3255番歌はこちらにまとめました。
第13巻 3255番歌
巻 | 第13巻 |
歌番号 | 3255番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | – |
原文 | 従古 言續来口 戀為者 不安物登 玉緒之 継而者雖云 處女等之 心乎胡粉 其将知 因之無者 夏麻引 命<方>貯 借薦之 心文小竹荷 人不知 本名曽戀流 氣之緒丹四天 |
訓読 | 古ゆ 言ひ継ぎけらく 恋すれば 苦しきものと 玉の緒の 継ぎては言へど 娘子らが 心を知らに そを知らむ よしのなければ 夏麻引く 命かたまけ 刈り薦の 心もしのに 人知れず もとなぞ恋ふる 息の緒にして |
かな | いにしへゆ いひつぎけらく こひすれば くるしきものと たまのをの つぎてはいへど をとめらが こころをしらに そをしらむ よしのなければ なつそびく いのちかたまけ かりこもの こころもしのに ひとしれず もとなぞこふる いきのをにして |
英語(ローマ字) | INISHIHEYU IHITSUGIKERAKU KOHISUREBA KURUSHIKIMONOTO TAMANOWONO TSUGITEHAIHEDO WOTOMERAGA KOKOROWOSHIRANI SOWOSHIRAMU YOSHINONAKEREBA NATSUSOBIKU INOCHIKATAMAKE KARIKOMONO KOKOROMOSHINONI HITOSHIREZU MOTONAZOKOFURU IKINOWONISHITE |
訳 | ずっと大昔から言い継がれてきた、恋をすると苦しいと・・・。玉の緒のように継ぎ継ぎ語り継がれてきた。けれど、彼女の本当の心が分からないのに恋を知るてだてがない。命を傾けて乱れる心も心細く、人知れず心もとなく息も絶え絶え。 |
左注 | (右三首) |
校異 | [元][天] |
用語 | – |