第9巻1761番歌はこちらにまとめました。
第9巻 1761番歌
巻 | 第9巻 |
歌番号 | 1761番歌 |
作者 | 柿本人麻呂(柿本人麻呂歌集) |
題詞 | 詠鳴<鹿>一首[并短歌] |
原文 | 三諸之 神邊山尓 立向 三垣乃山尓 秋芽子之 妻巻六跡 朝月夜 明巻鴦視 足日木乃 山響令動 喚立鳴毛 |
訓読 | 三諸の 神奈備山に たち向ふ 御垣の山に 秋萩の 妻をまかむと 朝月夜 明けまく惜しみ あしひきの 山彦響め 呼びたて鳴くも |
かな | みもろの かむなびやまに たちむかふ みかきのやまに あきはぎの つまをまかむと あさづくよ あけまくをしみ あしひきの やまびことよめ よびたてなくも |
英語(ローマ字) | MIMORONO KAMUNABIYAMANI TACHIMUKAFU MIKAKINOYAMANI AKIHAGINO TSUMAWOMAKAMUTO ASADUKUYO AKEMAKUWOSHIMI ASHIHIKINO YAMABIKOTOYOME YOBITATENAKUMO |
訳 | 神なび山をとり囲む山並みで、秋萩の花床に雌鹿を誘う雄鹿がいる。有明の月の朝が明けてゆくのを惜しむように、雌鹿を呼ぶ鳴き声がこだまになって聞こえる。 |
左注 | (右件歌或云柿本朝臣人麻呂作) |
校異 | 鹿謌 鹿 [元][藍][類][紀] / 歌 [西] 哥 [西(訂正)] 歌 |
用語 | 雑歌、作者:柿本人麻呂、異伝、飛鳥、秋、地名、植物、動物 |