奈良県の万葉集・地名・場所

奈良県の万葉集についてまとめました。

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掲載数 全 389 首

第1巻 8 首

歌番号本歌
1 番歌 篭もよ み篭持ち 堀串もよ み堀串持ち …
2 番歌 大和には 群山あれど とりよろふ 天の香 …
52 番歌 やすみしし 我ご大君 高照らす 日の皇子 …
53 番歌 藤原の大宮仕へ生れ付くや娘子がともは羨し …
60 番歌 宵に逢ひて朝面無み名張にか日長く妹が廬り …
79 番歌 大君の 命畏み 柔びにし 家を置き こも …
80 番歌 あをによし奈良の家には万代に我れも通はむ …
84 番歌 秋さらば今も見るごと妻恋ひに鹿鳴かむ山ぞ …

第2巻 9 首

歌番号本歌
91 番歌 妹が家も継ぎて見ましを大和なる大島の嶺に …
92 番歌 秋山の木の下隠り行く水の我れこそ益さめ御 …
156 番歌 みもろの神の神杉已具耳矣自得見監乍共寝ね …
157 番歌 三輪山の山辺真麻木綿短か木綿かくのみから …
230 番歌 梓弓 手に取り持ちて ますらをの さつ矢 …
231 番歌 高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ …
232 番歌 御笠山野辺行く道はこきだくも繁く荒れたる …
233 番歌 高円の野辺の秋萩な散りそね君が形見に見つ …
234 番歌 御笠山野辺ゆ行く道こきだくも荒れにけるか …

第3巻 39 首

歌番号本歌
300 番歌 佐保過ぎて奈良の手向けに置く幣は妹を目離 …
301 番歌 岩が根のこごしき山を越えかねて音には泣く …
310 番歌 東の市の植木の木垂るまで逢はず久しみうべ …
327 番歌 海神の沖に持ち行きて放つともうれむぞこれ …
328 番歌 あをによし奈良の都は咲く花のにほふがごと …
338 番歌 験なきものを思はずは一杯の濁れる酒を飲む …
339 番歌 酒の名を聖と負ほせしいにしへの大き聖の言 …
340 番歌 いにしへの七の賢しき人たちも欲りせしもの …
341 番歌 賢しみと物言ふよりは酒飲みて酔ひ泣きする …
342 番歌 言はむすべ為むすべ知らず極まりて貴きもの …
343 番歌 なかなかに人とあらずは酒壷になりにてしか …
344 番歌 あな醜賢しらをすと酒飲まぬ人をよく見ば猿 …
345 番歌 価なき宝といふとも一杯の濁れる酒にあにま …
346 番歌 夜光る玉といふとも酒飲みて心を遣るにあに …
347 番歌 世間の遊びの道に楽しきは酔ひ泣きするにあ …
348 番歌 この世にし楽しくあらば来む世には虫に鳥に …
349 番歌 生ける者遂にも死ぬるものにあればこの世な …
350 番歌 黙居りて賢しらするは酒飲みて酔ひ泣きする …
372 番歌 春日を 春日の山の 高座の 御笠の山に …
373 番歌 高座の御笠の山に鳴く鳥の止めば継がるる恋 …
378 番歌 いにしへの古き堤は年深み池の渚に水草生ひ …
379 番歌 ひさかたの 天の原より 生れ来る 神の命 …
380 番歌 木綿畳手に取り持ちてかくだにも我れは祈ひ …
404 番歌 ちはやぶる神の社しなかりせば春日の野辺に …
405 番歌 春日野に粟蒔けりせば鹿待ちに継ぎて行かま …
407 番歌 春霞春日の里の植ゑ子水葱苗なりと言ひし枝 …
415 番歌 家にあらば妹が手まかむ草枕旅に臥やせるこ …
451 番歌 人もなき空しき家は草枕旅にまさりて苦しか …
452 番歌 妹としてふたり作りし我が山斎は木高く茂く …
453 番歌 我妹子が植ゑし梅の木見るごとに心咽せつつ …
454 番歌 はしきやし栄えし君のいましせば昨日も今日 …
455 番歌 かくのみにありけるものを萩の花咲きてあり …
456 番歌 君に恋ひいたもすべなみ葦鶴の哭のみし泣か …
457 番歌 遠長く仕へむものと思へりし君しまさねば心 …
458 番歌 みどり子の匍ひたもとほり朝夕に哭のみぞ我 …
459 番歌 見れど飽かずいましし君が黄葉のうつりい行 …
460 番歌 栲づのの 新羅の国ゆ 人言を よしと聞か …
473 番歌 佐保山にたなびく霞見るごとに妹を思ひ出泣 …
474 番歌 昔こそ外にも見しか我妹子が奥つ城と思へば …

第4巻 17 首

歌番号本歌
518 番歌 春日野の山辺の道をよそりなく通ひし君が見 …
525 番歌 佐保川の小石踏み渡りぬばたまの黒馬来る夜 …
526 番歌 千鳥鳴く佐保の川瀬のさざれ波やむ時もなし …
528 番歌 千鳥鳴く佐保の川門の瀬を広み打橋渡す汝が …
529 番歌 佐保川の岸のつかさの柴な刈りそねありつつ …
584 番歌 春日山朝立つ雲の居ぬ日なく見まくの欲しき …
588 番歌 白鳥の飛羽山松の待ちつつぞ我が恋ひわたる …
589 番歌 衣手を打廻の里にある我れを知らにぞ人は待 …
593 番歌 君に恋ひいたもすべなみ奈良山の小松が下に …
663 番歌 佐保渡り我家の上に鳴く鳥の声なつかしきは …
675 番歌 をみなへし佐紀沢に生ふる花かつみかつても …
677 番歌 春日山朝居る雲のおほほしく知らぬ人にも恋 …
698 番歌 春日野に朝居る雲のしくしくに我れは恋ひ増 …
715 番歌 千鳥鳴く佐保の川門の清き瀬を馬うち渡しい …
725 番歌 にほ鳥の潜く池水心あらば君に我が恋ふる心 …
726 番歌 外に居て恋ひつつあらずは君が家の池に住む …
735 番歌 春日山霞たなびき心ぐく照れる月夜にひとり …

第5巻 2 首

歌番号本歌
866 番歌 はろはろに思ほゆるかも白雲の千重に隔てる …
867 番歌 君が行き日長くなりぬ奈良道なる山斎の木立 …

第6巻 18 首

歌番号本歌
948 番歌 ま葛延ふ 春日の山は うち靡く 春さりゆ …
949 番歌 梅柳過ぐらく惜しみ佐保の内に遊びしことを …
969 番歌 しましくも行きて見てしか神なびの淵はあせ …
980 番歌 雨隠り御笠の山を高みかも月の出で来ぬ夜は …
981 番歌 狩高の高円山を高みかも出で来る月の遅く照 …
987 番歌 待ちかてに我がする月は妹が着る御笠の山に …
990 番歌 茂岡に神さび立ちて栄えたる千代松の木の年 …
991 番歌 石走りたぎち流るる泊瀬川絶ゆることなくま …
992 番歌 故郷の飛鳥はあれどあをによし奈良の明日香 …
1004 番歌 思ほえず来ましし君を佐保川のかはづ聞かせ …
1010 番歌 奥山の真木の葉しのぎ降る雪の降りは増すと …
1028 番歌 ますらをの高円山に迫めたれば里に下り来る …
1044 番歌 紅に深く染みにし心かも奈良の都に年の経ぬ …
1045 番歌 世間を常なきものと今ぞ知る奈良の都のうつ …
1046 番歌 岩綱のまた変若ちかへりあをによし奈良の都 …
1047 番歌 やすみしし 我が大君の 高敷かす 大和の …
1048 番歌 たち変り古き都となりぬれば道の芝草長く生 …
1049 番歌 なつきにし奈良の都の荒れゆけば出で立つご …

第7巻 48 首

歌番号本歌
1070 番歌 大夫の弓末振り起し狩高の野辺さへ清く照る …
1074 番歌 春日山おして照らせるこの月は妹が庭にもさ …
1087 番歌 穴師川川波立ちぬ巻向の弓月が岳に雲居立て …
1088 番歌 あしひきの山川の瀬の鳴るなへに弓月が岳に …
1092 番歌 鳴る神の音のみ聞きし巻向の桧原の山を今日 …
1093 番歌 三諸のその山なみに子らが手を巻向山は継ぎ …
1094 番歌 我が衣色取り染めむ味酒三室の山は黄葉しに …
1095 番歌 三諸つく三輪山見れば隠口の泊瀬の桧原思ほ …
1099 番歌 片岡のこの向つ峰に椎蒔かば今年の夏の蔭に …
1100 番歌 巻向の穴師の川ゆ行く水の絶ゆることなくま …
1101 番歌 ぬばたまの夜さり来れば巻向の川音高しもあ …
1102 番歌 大君の御笠の山の帯にせる細谷川の音のさや …
1107 番歌 泊瀬川白木綿花に落ちたぎつ瀬をさやけみと …
1108 番歌 泊瀬川流るる水脈の瀬を早みゐで越す波の音 …
1112 番歌 はねかづら今する妹をうら若みいざ率川の音 …
1118 番歌 いにしへにありけむ人も我がごとか三輪の桧 …
1119 番歌 行く川の過ぎにし人の手折らねばうらぶれ立 …
1123 番歌 佐保川の清き川原に鳴く千鳥かはづと二つ忘 …
1124 番歌 佐保川に騒ける千鳥さ夜更けて汝が声聞けば …
1181 番歌 朝霞止まずたなびく龍田山舟出せむ日は我れ …
1240 番歌 玉櫛笥みもろと山を行きしかばおもしろくし …
1241 番歌 ぬばたまの黒髪山を朝越えて山下露に濡れに …
1251 番歌 佐保川に鳴くなる千鳥何しかも川原を偲ひい …
1264 番歌 西の市にただ独り出でて目並べず買ひてし絹 …
1268 番歌 子らが手を巻向山は常にあれど過ぎにし人に …
1269 番歌 巻向の山辺響みて行く水の水沫のごとし世の …
1270 番歌 こもりくの泊瀬の山に照る月は満ち欠けしけ …
1282 番歌 はしたての倉橋山に立てる白雲見まく欲り我 …
1283 番歌 はしたての倉橋川の石の橋はも男盛りに我が …
1284 番歌 はしたての倉橋川の川の静菅我が刈りて笠に …
1295 番歌 春日なる御笠の山に月の舟出づ風流士の飲む …
1333 番歌 佐保山をおほに見しかど今見れば山なつかし …
1335 番歌 思ひあまりいたもすべなみ玉たすき畝傍の山 …
1337 番歌 葛城の高間の草野早知りて標刺さましを今ぞ …
1344 番歌 真鳥棲む雲梯の杜の菅の根を衣にかき付け着 …
1346 番歌 をみなへし佐紀沢の辺の真葛原いつかも繰り …
1349 番歌 かくしてやなほや老いなむみ雪降る大荒木野 …
1353 番歌 石上布留の早稲田を秀でずとも縄だに延へよ …
1363 番歌 春日野に咲きたる萩は片枝はいまだふふめり …
1373 番歌 春日山山高くあらし岩の上の菅の根見むに月 …
1376 番歌 大和の宇陀の真埴のさ丹付かばそこもか人の …
1377 番歌 木綿懸けて祭る三諸の神さびて斎むにはあら …
1378 番歌 木綿懸けて斎ふこの社越えぬべく思ほゆるか …
1381 番歌 広瀬川袖漬くばかり浅きをや心深めて我が思 …
1382 番歌 泊瀬川流るる水沫の絶えばこそ我が思ふ心遂 …
1403 番歌 御幣取り三輪の祝が斎ふ杉原薪伐りほとほと …
1404 番歌 鏡なす我が見し君を阿婆の野の花橘の玉に拾 …
1407 番歌 隠口の泊瀬の山に霞立ちたなびく雲は妹にか …

第8巻 44 首

歌番号本歌
1419 番歌 神なびの石瀬の社の呼子鳥いたくな鳴きそ我 …
1431 番歌 百済野の萩の古枝に春待つと居りし鴬鳴きに …
1432 番歌 我が背子が見らむ佐保道の青柳を手折りてだ …
1433 番歌 うち上る佐保の川原の青柳は今は春へとなり …
1434 番歌 霜雪もいまだ過ぎねば思はぬに春日の里に梅 …
1437 番歌 霞立つ春日の里の梅の花山のあらしに散りこ …
1438 番歌 霞立つ春日の里の梅の花花に問はむと我が思 …
1440 番歌 春雨のしくしく降るに高円の山の桜はいかに …
1466 番歌 神奈備の石瀬の社の霍公鳥毛無の岡にいつか …
1470 番歌 もののふの石瀬の社の霍公鳥今も鳴かぬか山 …
1474 番歌 今もかも大城の山に霍公鳥鳴き響むらむ我れ …
1477 番歌 卯の花もいまだ咲かねば霍公鳥佐保の山辺に …
1513 番歌 今朝の朝明雁が音聞きつ春日山もみちにけら …
1517 番歌 味酒三輪のはふりの山照らす秋の黄葉の散ら …
1549 番歌 射目立てて跡見の岡辺のなでしこの花ふさ手 …
1553 番歌 時雨の雨間なくし降れば御笠山木末あまねく …
1554 番歌 大君の御笠の山の黄葉は今日の時雨に散りか …
1560 番歌 妹が目を始見の崎の秋萩はこの月ごろは散り …
1561 番歌 吉隠の猪養の山に伏す鹿の妻呼ぶ声を聞くが …
1568 番歌 雨隠り心いぶせみ出で見れば春日の山は色づ …
1570 番歌 ここにありて春日やいづち雨障み出でて行か …
1571 番歌 春日野に時雨降る見ゆ明日よりは黄葉かざさ …
1581 番歌 手折らずて散りなば惜しと我が思ひし秋の黄 …
1582 番歌 めづらしき人に見せむと黄葉を手折りぞ我が …
1583 番歌 黄葉を散らす時雨に濡れて来て君が黄葉をか …
1584 番歌 めづらしと我が思ふ君は秋山の初黄葉に似て …
1585 番歌 奈良山の嶺の黄葉取れば散る時雨の雨し間な …
1586 番歌 黄葉を散らまく惜しみ手折り来て今夜かざし …
1587 番歌 あしひきの山の黄葉今夜もか浮かび行くらむ …
1588 番歌 奈良山をにほはす黄葉手折り来て今夜かざし …
1589 番歌 露霜にあへる黄葉を手折り来て妹とかざしつ …
1590 番歌 十月時雨にあへる黄葉の吹かば散りなむ風の …
1591 番歌 黄葉の過ぎまく惜しみ思ふどち遊ぶ今夜は明 …
1592 番歌 しかとあらぬ五百代小田を刈り乱り田廬に居 …
1593 番歌 隠口の泊瀬の山は色づきぬ時雨の雨は降りに …
1604 番歌 秋されば春日の山の黄葉見る奈良の都の荒る …
1605 番歌 高円の野辺の秋萩このころの暁露に咲きにけ …
1609 番歌 宇陀の野の秋萩しのぎ鳴く鹿も妻に恋ふらく …
1610 番歌 高円の秋野の上のなでしこの花うら若み人の …
1619 番歌 玉桙の道は遠けどはしきやし妹を相見に出で …
1629 番歌 ねもころに 物を思へば 言はむすべ 為む …
1630 番歌 高円の野辺のかほ花面影に見えつつ妹は忘れ …
1635 番歌 佐保川の水を堰き上げて植ゑし田を [尼作 …
1638 番歌 あをによし奈良の山なる黒木もち造れる室は …

第9巻 9 首

歌番号本歌
1684 番歌 春山は散り過ぎぬとも三輪山はいまだふふめ …
1747 番歌 白雲の 龍田の山の 瀧の上の 小椋の嶺に …
1748 番歌 我が行きは七日は過ぎじ龍田彦ゆめこの花を …
1749 番歌 白雲の 龍田の山を 夕暮れに うち越え行 …
1750 番歌 暇あらばなづさひ渡り向つ峰の桜の花も折ら …
1775 番歌 泊瀬川夕渡り来て我妹子が家の金門に近づき …
1787 番歌 うつせみの 世の人なれば 大君の 命畏み …
1788 番歌 布留山ゆ直に見わたす都にぞ寐も寝ず恋ふる …
1789 番歌 我妹子が結ひてし紐を解かめやも絶えば絶ゆ …

第10巻 52 首

歌番号本歌
1813 番歌 巻向の桧原に立てる春霞おほにし思はばなづ …
1815 番歌 子らが手を巻向山に春されば木の葉しのぎて …
1816 番歌 玉かぎる夕さり来ればさつ人の弓月が岳に霞 …
1817 番歌 今朝行きて明日には来なむと云子鹿丹朝妻山 …
1818 番歌 子らが名に懸けのよろしき朝妻の片山崖に霞 …
1827 番歌 春日なる羽がひの山ゆ佐保の内へ鳴き行くな …
1828 番歌 答へぬにな呼び響めそ呼子鳥佐保の山辺を上 …
1843 番歌 昨日こそ年は果てしか春霞春日の山に早立ち …
1844 番歌 冬過ぎて春来るらし朝日さす春日の山に霞た …
1845 番歌 鴬の春になるらし春日山霞たなびく夜目に見 …
1861 番歌 能登川の水底さへに照るまでに御笠の山は咲 …
1866 番歌 雉鳴く高円の辺に桜花散りて流らふ見む人も …
1872 番歌 見わたせば春日の野辺に霞立ち咲きにほへる …
1874 番歌 春霞たなびく今日の夕月夜清く照るらむ高松 …
1879 番歌 春日野に煙立つ見ゆ娘子らし春野のうはぎ摘 …
1880 番歌 春日野の浅茅が上に思ふどち遊ぶ今日の日忘 …
1881 番歌 春霞立つ春日野を行き返り我れは相見むいや …
1887 番歌 春日なる御笠の山に月も出でぬかも佐紀山に …
1905 番歌 をみなへし佐紀野に生ふる白つつじ知らぬこ …
1913 番歌 見わたせば春日の野辺に立つ霞見まくの欲し …
1927 番歌 石上布留の神杉神びにし我れやさらさら恋に …
1956 番歌 大和には鳴きてか来らむ霍公鳥汝が鳴くごと …
1959 番歌 雨晴れの雲にたぐひて霍公鳥春日をさしてこ …
1974 番歌 春日野の藤は散りにて何をかもみ狩の人の折 …
2096 番歌 真葛原靡く秋風吹くごとに阿太の大野の萩の …
2101 番歌 我が衣摺れるにはあらず高松の野辺行きしか …
2107 番歌 ことさらに衣は摺らじをみなへし佐紀野の萩 …
2121 番歌 秋風は日に異に吹きぬ高円の野辺の秋萩散ら …
2125 番歌 春日野の萩し散りなば朝東風の風にたぐひて …
2128 番歌 秋風に大和へ越ゆる雁がねはいや遠ざかる雲 …
2169 番歌 夕立ちの雨降るごとに [一云 うち降れば …
2180 番歌 九月のしぐれの雨に濡れ通り春日の山は色づ …
2181 番歌 雁が音の寒き朝明の露ならし春日の山をもみ …
2185 番歌 大坂を我が越え来れば二上に黄葉流るしぐれ …
2191 番歌 雁が音を聞きつるなへに高松の野の上の草ぞ …
2194 番歌 雁がねの来鳴きしなへに韓衣龍田の山はもみ …
2195 番歌 雁がねの声聞くなへに明日よりは春日の山は …
2199 番歌 物思ふと隠らひ居りて今日見れば春日の山は …
2201 番歌 妹がりと馬に鞍置きて生駒山うち越え来れば …
2203 番歌 里ゆ異に霜は置くらし高松の野山づかさの色 …
2207 番歌 我がやどの浅茅色づく吉隠の夏身の上にしぐ …
2211 番歌 妹が紐解くと結びて龍田山今こそもみちそめ …
2212 番歌 雁がねの寒く鳴きしゆ春日なる御笠の山は色 …
2214 番歌 夕されば雁の越え行く龍田山しぐれに競ひ色 …
2222 番歌 夕さらずかはづ鳴くなる三輪川の清き瀬の音 …
2233 番歌 高松のこの峰も狭に笠立てて満ち盛りたる秋 …
2289 番歌 藤原の古りにし里の秋萩は咲きて散りにき君 …
2294 番歌 秋されば雁飛び越ゆる龍田山立ちても居ても …
2316 番歌 奈良山の嶺なほ霧らふうべしこそ籬が下の雪 …
2319 番歌 夕されば衣手寒し高松の山の木ごとに雪ぞ降 …
2331 番歌 八田の野の浅茅色づく有乳山嶺の淡雪寒く散 …
2338 番歌 霰降りいたく風吹き寒き夜や旗野に今夜我が …

第11巻 26 首

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歌番号本歌
2353 番歌 泊瀬の斎槻が下に我が隠せる妻あかねさし照 …
2415 番歌 娘子らを袖振る山の瑞垣の久しき時ゆ思ひけ …
2417 番歌 石上布留の神杉神さぶる恋をも我れはさらに …
2449 番歌 香具山に雲居たなびきおほほしく相見し子ら …
2453 番歌 春柳葛城山に立つ雲の立ちても居ても妹をし …
2454 番歌 春日山雲居隠りて遠けども家は思はず君をし …
2456 番歌 ぬばたまの黒髪山の山菅に小雨降りしきしく …
2472 番歌 見わたしの三室の山の巌菅ねもころ我れは片 …
2487 番歌 奈良山の小松が末のうれむぞは我が思ふ妹に …
2511 番歌 こもりくの豊泊瀬道は常滑のかしこき道ぞ恋 …
2512 番歌 味酒のみもろの山に立つ月の見が欲し君が馬 …
2644 番歌 小治田の板田の橋の壊れなば桁より行かむな …
2656 番歌 天飛ぶや軽の社の斎ひ槻幾代まであらむ隠り …
2668 番歌 二上に隠らふ月の惜しけども妹が手本を離る …
2675 番歌 君が着る御笠の山に居る雲の立てば継がるる …
2677 番歌 佐保の内ゆあらしの風の吹きぬれば帰りは知 …
2699 番歌 阿太人の梁打ち渡す瀬を早み心は思へど直に …
2701 番歌 明日香川明日も渡らむ石橋の遠き心は思ほえ …
2702 番歌 明日香川水行きまさりいや日異に恋のまさら …
2706 番歌 泊瀬川早み早瀬をむすび上げて飽かずや妹と …
2713 番歌 明日香川行く瀬を早み早けむと待つらむ妹を …
2715 番歌 神なびの打廻の崎の岩淵の隠りてのみや我が …
2818 番歌 かきつはた佐紀沼の菅を笠に縫ひ着む日を待 …
2834 番歌 大和の室生の毛桃本繁く言ひてしものをなら …
2837 番歌 み吉野の水隈が菅を編まなくに刈りのみ刈り …
2839 番歌 かくしてやなほやまもらむ大荒木の浮田の社 …

第12巻 30 首

歌番号本歌
2859 番歌 明日香川高川避かし越ゑ来しをまこと今夜は …
2860 番歌 八釣川水底絶えず行く水の継ぎてぞ恋ふるこ …
2951 番歌 海石榴市の八十の街に立ち平し結びし紐を解 …
2997 番歌 石上布留の高橋高々に妹が待つらむ夜ぞ更け …
3001 番歌 春日野に照れる夕日の外のみに君を相見て今 …
3010 番歌 佐保川の川波立たず静けくも君にたぐひて明 …
3011 番歌 我妹子に衣春日の宜寸川よしもあらぬか妹が …
3013 番歌 我妹子や我を忘らすな石上袖布留川の絶えむ …
3014 番歌 三輪山の山下響み行く水の水脈し絶えずは後 …
3018 番歌 高湍なる能登瀬の川の後も逢はむ妹には我れ …
3019 番歌 洗ひ衣取替川の川淀の淀まむ心思ひかねつも …
3020 番歌 斑鳩の因可の池のよろしくも君を言はねば思 …
3032 番歌 君があたり見つつも居らむ生駒山雲なたなび …
3036 番歌 思ひ出づる時はすべなみ佐保山に立つ雨霧の …
3042 番歌 朝日さす春日の小野に置く露の消ぬべき我が …
3050 番歌 春日野に浅茅標結ひ絶えめやと我が思ふ人は …
3052 番歌 かきつはた左紀沢に生ふる菅の根の絶ゆとや …
3065 番歌 み吉野の秋津の小野に刈る草の思ひ乱れて寝 …
3066 番歌 妹待つと御笠の山の山菅の止まずや恋ひむ命 …
3087 番歌 ま菅よし宗我の川原に鳴く千鳥間なし我が背 …
3088 番歌 恋衣着奈良の山に鳴く鳥の間なく時なし我が …
3089 番歌 遠つ人狩道の池に住む鳥の立ちても居ても君 …
3097 番歌 さ桧隈桧隈川に馬留め馬に水飼へ我れ外に見 …
3100 番歌 思はぬを思ふと言はば真鳥住む雲梯の杜の神 …
3101 番歌 紫は灰さすものぞ海石榴市の八十の街に逢へ …
3126 番歌 巻向の穴師の山に雲居つつ雨は降れども濡れ …
3128 番歌 我妹子を夢に見え来と大和道の渡り瀬ごとに …
3179 番歌 留まりにし人を思ふに秋津野に居る白雲のや …
3196 番歌 春日野の浅茅が原に遅れ居て時ぞともなし我 …
3209 番歌 春日なる御笠の山に居る雲を出で見るごとに …

第13巻 31 首

歌番号本歌
3225 番歌 天雲の 影さへ見ゆる こもりくの 泊瀬の …
3227 番歌 葦原の 瑞穂の国に 手向けすと 天降りま …
3228 番歌 神なびの三諸の山に斎ふ杉思ひ過ぎめや苔生 …
3230 番歌 みてぐらを 奈良より出でて 水蓼 穂積に …
3231 番歌 月は日は変らひぬとも久に経る三諸の山の離 …
3232 番歌 斧取りて 丹生の桧山の 木伐り来て 筏に …
3233 番歌 み吉野の瀧もとどろに落つる白波留まりにし …
3236 番歌 そらみつ 大和の国 あをによし 奈良山越 …
3237 番歌 あをによし 奈良山過ぎて もののふの 宇 …
3240 番歌 大君の 命畏み 見れど飽かぬ 奈良山越え …
3263 番歌 こもりくの 泊瀬の川の 上つ瀬に 斎杭を …
3266 番歌 春されば 花咲ををり 秋づけば 丹のほに …
3267 番歌 明日香川瀬々の玉藻のうち靡き心は妹に寄り …
3268 番歌 みもろの 神奈備山ゆ との曇り 雨は降り …
3276 番歌 百足らず 山田の道を 波雲の 愛し妻と …
3289 番歌 み佩かしを 剣の池の 蓮葉に 溜まれる水 …
3291 番歌 み吉野の 真木立つ山に 青く生ふる 山菅 …
3293 番歌 み吉野の 御金が岳に 間なくぞ 雨は降る …
3294 番歌 み雪降る吉野の岳に居る雲の外に見し子に恋 …
3295 番歌 うちひさつ 三宅の原ゆ 直土に 足踏み貫 …
3296 番歌 父母に知らせぬ子ゆゑ三宅道の夏野の草をな …
3310 番歌 隠口の 泊瀬の国に さよばひに 我が来れ …
3311 番歌 隠口の泊瀬小国に妻しあれば石は踏めどもな …
3312 番歌 隠口の 泊瀬小国に よばひせす 我が天皇 …
3320 番歌 直に行かずこゆ巨勢道から石瀬踏み求めぞ我 …
3324 番歌 かけまくも あやに畏し 藤原の 都しみみ …
3325 番歌 つのさはふ磐余の山に白栲にかかれる雲は大 …
3326 番歌 礒城島の 大和の国に いかさまに 思ほし …
3330 番歌 隠口の 泊瀬の川の 上つ瀬に 鵜を八つ潜 …
3331 番歌 隠口の 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は 走 …
3333 番歌 大君の 命畏み 蜻蛉島 大和を過ぎて 大 …

第14巻 3 首

歌番号本歌
3544 番歌 あすか川下濁れるを知らずして背ななと二人 …
3545 番歌 あすか川堰くと知りせばあまた夜も率寝て来 …
3560 番歌 ま金ふく丹生のま朱の色に出て言はなくのみ …

第15巻 3 首

歌番号本歌
3589 番歌 夕さればひぐらし来鳴く生駒山越えてぞ我が …
3590 番歌 妹に逢はずあらばすべなみ岩根踏む生駒の山 …
3722 番歌 大伴の御津の泊りに船泊てて龍田の山をいつ …

第16巻 8 首

歌番号本歌
3788 番歌 耳成の池し恨めし我妹子が来つつ潜かば水は …
3819 番歌 夕立の雨うち降れば春日野の尾花が末の白露 …
3822 番歌 橘の寺の長屋に我が率寝し童女放髪は髪上げ …
3835 番歌 勝間田の池は我れ知る蓮なししか言ふ君が鬚 …
3836 番歌 奈良山の児手柏の両面にかにもかくにも侫人 …
3839 番歌 我が背子が犢鼻にするつぶれ石の吉野の山に …
3849 番歌 生き死にの二つの海を厭はしみ潮干の山を偲 …
3850 番歌 世間の繁き刈廬に住み住みて至らむ国のたづ …

第17巻 13 首

歌番号本歌
3916 番歌 橘のにほへる香かも霍公鳥鳴く夜の雨にうつ …
3917 番歌 霍公鳥夜声なつかし網ささば花は過ぐとも離 …
3918 番歌 橘のにほへる園に霍公鳥鳴くと人告ぐ網ささ …
3919 番歌 あをによし奈良の都は古りぬれどもと霍公鳥 …
3920 番歌 鶉鳴く古しと人は思へれど花橘のにほふこの …
3921 番歌 かきつばた衣に摺り付け大夫の着襲ひ猟する …
3922 番歌 降る雪の白髪までに大君に仕へまつれば貴く …
3923 番歌 天の下すでに覆ひて降る雪の光りを見れば貴 …
3924 番歌 山の狭そことも見えず一昨日も昨日も今日も …
3925 番歌 新しき年の初めに豊の年しるすとならし雪の …
3926 番歌 大宮の内にも外にも光るまで降れる白雪見れ …
3931 番歌 君により我が名はすでに龍田山絶えたる恋の …
3957 番歌 天離る 鄙治めにと 大君の 任けのまにま …

第18巻 5 首

歌番号本歌
7 番歌 秋の野のみ草刈り葺き宿れりし宇治の宮処の …

第19巻 4 首

歌番号本歌
4258 番歌 明日香川川門を清み後れ居て恋ふれば都いや …
4279 番歌 能登川の後には逢はむしましくも別るといへ …
4280 番歌 立ち別れ君がいまさば磯城島の人は我れじく …
4281 番歌 白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな …

第20巻 24 首

歌番号本歌
4258 番歌 明日香川川門を清み後れ居て恋ふれば都いや …
4279 番歌 能登川の後には逢はむしましくも別るといへ …
4280 番歌 立ち別れ君がいまさば磯城島の人は我れじく …
4281 番歌 白雪の降り敷く山を越え行かむ君をぞもとな …
4293 番歌 あしひきの山行きしかば山人の我れに得しめ …
4294 番歌 あしひきの山に行きけむ山人の心も知らず山 …
4295 番歌 高円の尾花吹き越す秋風に紐解き開けな直な …
4296 番歌 天雲に雁ぞ鳴くなる高円の萩の下葉はもみち …
4297 番歌 をみなへし秋萩しのぎさを鹿の露別け鳴かむ …
4315 番歌 宮人の袖付け衣秋萩ににほひよろしき高圓の …
4316 番歌 高圓の宮の裾廻の野づかさに今咲けるらむを …
4317 番歌 秋野には今こそ行かめもののふの男女の花に …
4318 番歌 秋の野に露負へる萩を手折らずてあたら盛り …
4319 番歌 高圓の秋野の上の朝霧に妻呼ぶ壮鹿出で立つ …
4320 番歌 大夫の呼び立てしかばさを鹿の胸別け行かむ …
4395 番歌 龍田山見つつ越え来し桜花散りか過ぎなむ我 …
4449 番歌 なでしこが花取り持ちてうつらうつら見まく …
4450 番歌 我が背子が宿のなでしこ散らめやもいや初花 …
4451 番歌 うるはしみ我が思ふ君はなでしこが花になそ …
4454 番歌 高山の巌に生ふる菅の根のねもころごろに降 …
4461 番歌 堀江より水脈さかのぼる楫の音の間なくぞ奈 …
4477 番歌 夕霧に千鳥の鳴きし佐保路をば荒しやしてむ …
4478 番歌 佐保川に凍りわたれる薄ら氷の薄き心を我が …
4491 番歌 大き海の水底深く思ひつつ裳引き平しし菅原 …
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奈良県の万葉集の解説

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