第16巻3801番歌はこちらにまとめました。
第16巻 3801番歌
| 巻 | 第16巻 |
| 歌番号 | 3801番歌 |
| 作者 | 作者不詳(娘子) |
| 題詞 | (娘子等和歌九首) |
| 原文 | 墨之江之 岸野之榛丹 々穂所經迹 丹穂葉寐我八 丹穂氷而将居 [八] |
| 訓読 | 住吉の岸野の榛ににほふれどにほはぬ我れやにほひて居らむ [八] |
| かな | すみのえの きしののはりに にほふれど にほはぬわれや にほひてをらむ |
| 英語(ローマ字) | SUMINOENO KISHINONOHARINI NIHOFUREDO NIHOHANUWAREYA NIHOHITEWORAMU |
| 訳 | (名高い)住吉の岸野の榛の木(はんのき)のように染めようとしても染まらない私だけど、今回はみなさんと同様お爺さんの歌に染まっております。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 雑歌、女歌、歌物語、物語、竹取翁、神仙、地名、住吉、大阪、歌垣、作者:娘子 |
解説
「住吉(すみのえ)の岸野」は3791番長歌に詠われている「住吉の遠里小野」を指す。遠里小野は染料に使われる榛の木(はんのき)の産地だったらしい。大阪市南部から堺市北部にかけての一帯。