第5巻875番歌はこちらにまとめました。
第5巻 875番歌
巻 | 第5巻 |
歌番号 | 875番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | ((大伴佐提比古郎子 特被朝命奉使藩國 艤棹言歸 稍赴蒼波 妾也松浦[佐用嬪面] 嗟此別易 歎彼會難 即登高山之嶺 遥望離去之船 悵然断肝<黯>然銷魂 遂脱領巾麾之 傍者莫不流涕 因号此山曰領巾麾之嶺也 乃作歌曰)最々後人追和二首) |
原文 | 由久布祢遠 布利等騰尾加祢 伊加婆加利 故保斯<苦>阿利家武 麻都良佐欲比賣 |
訓読 | 行く船を振り留みかねいかばかり恋しくありけむ松浦佐用姫 |
かな | ゆくふねを ふりとどみかね いかばかり こほしくありけむ まつらさよひめ |
英語(ローマ字) | YUKUFUNEWO FURITODOMIKANE IKABAKARI KOHOSHIKUARIKEMU MATSURASAYOHIME |
訳 | 領巾を振ったところで留まる筈のない船。どんなに恋しく切なかったことだろう松浦佐用姫。 |
左注 | – |
校異 | 古 苦 [京] |
用語 | 山上憶良、鏡山、唐津、大伴佐提比古、松浦佐用姫、領布振伝説、地名 |