第15巻3615番歌はこちらにまとめました。
第15巻 3615番歌
巻 | 第15巻 |
歌番号 | 3615番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | 風速浦舶泊之夜作歌二首 |
原文 | 和我由恵仁 妹奈氣久良之 風早能 宇良能於伎敝尓 奇里多奈妣家利 |
訓読 | 我がゆゑに妹嘆くらし風早の浦の沖辺に霧たなびけり |
かな | わがゆゑに いもなげくらし かざはやの うらのおきへに きりたなびけり |
英語(ローマ字) | WAGAYUゑNI IMONAGEKURASHI KAZAHAYANO URANOOKIHENI KIRITANABIKERI |
訳 | この私がために彼女は嘆いているらしい。ここ風早の浦の沖の方に霧がたなびいているのを見ると。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 遣新羅使、天平8年、年紀、広島、安芸津町、望郷、羈旅、叙景 |
解説
題詞は「風速浦で、船で停泊した夜に作った歌二首」という意味。風速浦(かざはやうら)は、広島県東広島市安芸津町にある風速の浦。
「霧たなびけり」は「彼女の嘆くため息が霧となって広がる」を意味。