第14巻3513番歌はこちらにまとめました。
第14巻 3513番歌
| 巻 | 第14巻 |
| 歌番号 | 3513番歌 |
| 作者 | 作者不詳 |
| 題詞 | – |
| 原文 | 由布佐礼婆 美夜麻乎左良奴 尓努具母能 安是可多要牟等 伊比之兒呂<波>母 |
| 訓読 | 夕さればみ山を去らぬ布雲のあぜか絶えむと言ひし子ろはも |
| かな | ゆふされば みやまをさらぬ にのぐもの あぜかたえむと いひしころはも |
| 英語(ローマ字) | YUFUSAREBA MIYAMAWOSARANU NINOGUMONO AZEKATAEMUTO IHISHIKOROHAMO |
| 訳 | 夕方になるとみ山にかかった布雲のように、なぜか去らず耐えられない、とあの子は言ったよな。 |
| 左注 | – |
| 校異 | 婆 波 [元] |
| 用語 | 東歌、相聞、序詞、恋情 |
解説
「夕されば」は「夕方になると」という意味。「布雲(にのぐも)」は、布のように横になびいている雲のこと。「あぜか」は「などか」、「子ろばも」は「子らばも(あの子よ)」は東国なまり。

