第13巻3270番歌はこちらにまとめました。
第13巻 3270番歌
| 巻 | 第13巻 |
| 歌番号 | 3270番歌 |
| 作者 | 作者不詳 |
| 題詞 | – |
| 原文 | 刺将焼 小屋之四忌屋尓 掻将棄 破薦乎敷而 所<挌>将折 鬼之四忌手乎 指易而 将宿君故 赤根刺 晝者終尓 野干玉之 夜者須柄尓 此床乃 比師跡鳴左右 嘆鶴鴨 |
| 訓読 | さし焼かむ 小屋の醜屋に かき棄てむ 破れ薦を敷きて 打ち折らむ 醜の醜手を さし交へて 寝らむ君ゆゑ あかねさす 昼はしみらに ぬばたまの 夜はすがらに この床の ひしと鳴るまで 嘆きつるかも |
| かな | さしやかむ こやのしこやに かきうてむ やれごもをしきて うちをらむ しこのしこてを さしかへて ぬらむきみゆゑ あかねさす ひるはしみらに ぬばたまの よるはすがらに このとこの ひしとなるまで なげきつるかも |
| 英語(ローマ字) | SASHIYAKAMU KOYANOSHIKOYANI KAKIUTEMU YAREGOMOWOSHIKITE UCHIWORAMU SHIKONOSHIKOTEWO SASHIKAHETE NURAMUKIMIYUゑ AKANESASU HIRUHASHIMIRANI NUBATAMANO YORUHASUGARANI KONOTOKONO HISHITONARUMADE NAGEKITSURUKAMO |
| 訳 | あの汚らしい小屋を焼いてうち捨ててやりたい。あの敷いた破れた汚らしい薦をうち折ってやりたい。あの女の薄汚れた手を、さし取って寝ているに違いないあの人だもの。悔しくて、終日終夜、この床がぎしぎし鳴るまで嘆いたことだ。 |
| 左注 | (右二首) |
| 校異 | [元] |
| 用語 | 恋情、戯笑、宴席 |