万葉集 第13巻 3236番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第13巻3236番歌はこちらにまとめました。

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第13巻 3236番歌

第13巻
歌番号3236番歌
作者作者不詳
題詞
原文空見津 倭國 青丹吉 常山越而 山代之 管木之原 血速舊 于遅乃渡 瀧屋之 阿後尼之原尾 千歳尓 闕事無 万歳尓 有通将得 山科之 石田之社之 須馬神尓 奴左取向而 吾者越徃 相坂山遠
訓読そらみつ 大和の国 あをによし 奈良山越えて 山背の 管木の原 ちはやぶる 宇治の渡り 瀧つ屋の 阿後尼の原を 千年に 欠くることなく 万代に あり通はむと 山科の 石田の杜の すめ神に 幣取り向けて 我れは越え行く 逢坂山を
かなそらみつ やまとのくに あをによし ならやまこえて やましろの つつきのはら ちはやぶる うぢのわたり たぎつやの あごねのはらを ちとせに かくることなく よろづよに ありがよはむと やましなの いはたのもりの すめかみに ぬさとりむけて われはこえゆく あふさかやまを
英語(ローマ字)SORAMITSU YAMATONOKUNI AWONIYOSHI NARAYAMAKOETE YAMASHIRONO TSUTSUKINOHARA CHIHAYABURU UDINOWATARI TAGITSUYANO AGONENOHARAWO CHITOSENI KAKURUKOTONAKU YORODUYONI ARIGAYOHAMUTO YAMASHINANO IHATANOMORINO SUMEKAMINI NUSATORIMUKETE WAREHAKOEYUKU AFUSAKAYAMAWO
大和の国の奈良山を越えて京都の筒木の原の宇治川を渡り、 瀧つ屋の阿後尼の原の道を、千年に一度として欠けることなく、万代(よろずよ)までも通い続けんと、京都は伏見の石田の杜(もり)の皇祖神にお供え物を手向け、お供えして私は越えて行く逢坂山を。
左注(右三首)
校異
用語?、地名、奈良、京都、羈旅、土地讃美、安全祈願