万葉集 第12巻 2947番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第12巻2947番歌はこちらにまとめました。

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第12巻 2947番歌

第12巻
歌番号2947番歌
作者柿本人麻呂(柿本人麻呂歌集)
題詞(正述心緒)
原文念西 餘西鹿齒 為便乎無美 吾者五十日手寸 應忌鬼尾
訓読思ひにしあまりにしかばすべをなみ我れは言ひてき忌むべきものを
かなおもひにし あまりにしかば すべをなみ われはいひてき いむべきものを
英語(ローマ字)OMOHINISHI AMARINISHIKABA SUBEWONAMI WAREHAIHITEKI IMUBEKIMONOWO
恋心に思いあまってどうしようもなくなったので、ついその思いを口に出してしまった。滅多なことでは口に出してはならないのに。
左注或本歌曰 門出而 吾反側乎 人見<監>可毛 [一云 無乏 出行 家當見] 柿本朝臣人麻呂歌集云 尓保鳥之 奈<津>柴<比>来乎 人見鴨
校異濫 監 [元][紀][細][温] / 流 津 [元][紀][細][温] / 汁 比 [西(訂正右書)][紀][細][温]
用語異伝、非略体、恋情、うわさ、作者:柿本人麻呂歌集
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第12巻 2947S1番歌(異伝歌1)

題詞(正述心緒)或本歌曰
原文門出而 吾反側乎 人見<監>可毛 [一云 無乏 出行 家當見]
訓読門に出でて我が臥い伏すを人見けむかも [一云 すべをなみ出でてぞ行きし家のあたり見に]
かなかどにいでて わがこいふすを ひとみけむかも [ すべをなみ いでてぞゆきし いへのあたりみに]
英語(ローマ字)KADONIIDETE WAGAKOIFUSUWO HITOMIKEMUKAMO [ SUBEWONAMI IDETEZOYUKISHI IHENOATARIMINI]
門前に臥い伏す私を人はなんと見るだろう。
左注
校異
用語異伝、或本、恋情、うわさ、人目
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第-巻 -S2番歌(異伝歌2)

題詞(正述心緒)柿本朝臣人麻呂歌集云
原文尓保鳥之 奈<津>柴<比>来乎 人見鴨
訓読にほ鳥のなづさひ来しを人見けむかも
かなにほどりのなづさひこしをひとみけむかも
英語(ローマ字)NIHODORINO NADUSAHIKOSHIWO HITOMIKEMUKAMO
冬の池に住む、カイツブリが慣れ親しんで来たのだな。と、人は見るだろうか。
左注
校異
用語作者:柿本人麻呂歌集、異伝、非略体、恋情、枕詞、人目