挽歌についてまとめました。
掲載数 全 219 首
第2巻 92 首
第3巻 69 首
第5巻 6 首
歌番号 | 本歌 |
794 番歌 | 大君の 遠の朝廷と しらぬひ 筑紫の国に … |
795 番歌 | 家に行きていかにか我がせむ枕付く妻屋寂し … |
796 番歌 | はしきよしかくのみからに慕ひ来し妹が心の … |
797 番歌 | 悔しかもかく知らませばあをによし国内こと … |
798 番歌 | 妹が見し楝の花は散りぬべし我が泣く涙いま … |
799 番歌 | 大野山霧立ちわたる我が嘆くおきその風に霧 … |
第7巻 14 首
歌番号 | 本歌 |
1404 番歌 | 鏡なす我が見し君を阿婆の野の花橘の玉に拾 … |
1405 番歌 | 秋津野を人の懸くれば朝撒きし君が思ほえて … |
1406 番歌 | 秋津野に朝居る雲の失せゆけば昨日も今日も … |
1407 番歌 | 隠口の泊瀬の山に霞立ちたなびく雲は妹にか … |
1408 番歌 | たはことかおよづれことかこもりくの泊瀬の … |
1409 番歌 | 秋山の黄葉あはれとうらぶれて入りにし妹は … |
1410 番歌 | 世間はまこと二代はゆかざらし過ぎにし妹に … |
1411 番歌 | 幸はひのいかなる人か黒髪の白くなるまで妹 … |
1412 番歌 | 我が背子をいづち行かめとさき竹のそがひに … |
1413 番歌 | 庭つ鳥鶏の垂り尾の乱れ尾の長き心も思ほえ … |
1414 番歌 | 薦枕相枕きし子もあらばこそ夜の更くらくも … |
1415 番歌 | 玉梓の妹は玉かもあしひきの清き山辺に撒け … |
1416 番歌 | 玉梓の妹は花かもあしひきのこの山蔭に撒け … |
1417 番歌 | 名児の海を朝漕ぎ来れば海中に鹿子ぞ鳴くな … |
第9巻 17 首
歌番号 | 本歌 |
1795 番歌 | 妹らがり今木の嶺に茂り立つ嬬松の木は古人 … |
1796 番歌 | 黄葉の過ぎにし子らと携はり遊びし礒を見れ … |
1797 番歌 | 潮気立つ荒礒にはあれど行く水の過ぎにし妹 … |
1798 番歌 | いにしへに妹と我が見しぬばたまの黒牛潟を … |
1799 番歌 | 玉津島礒の浦廻の真砂にもにほひて行かな妹 … |
1800 番歌 | 小垣内の 麻を引き干し 妹なねが 作り着 … |
1801 番歌 | 古への ますら壮士の 相競ひ 妻問ひしけ … |
1802 番歌 | 古への信太壮士の妻問ひし菟原娘子の奥城ぞ … |
1803 番歌 | 語り継ぐからにもここだ恋しきを直目に見け … |
1804 番歌 | 父母が 成しのまにまに 箸向ふ 弟の命は … |
1805 番歌 | 別れてもまたも逢ふべく思ほえば心乱れて我 … |
1806 番歌 | あしひきの荒山中に送り置きて帰らふ見れば … |
1807 番歌 | 鶏が鳴く 東の国に 古へに ありけること … |
1808 番歌 | 勝鹿の真間の井見れば立ち平し水汲ましけむ … |
1809 番歌 | 葦屋の 菟原娘子の 八年子の 片生ひの時 … |
1810 番歌 | 芦屋の菟原娘子の奥城を行き来と見れば哭の … |
1811 番歌 | 墓の上の木の枝靡けり聞きしごと茅渟壮士に … |
第13巻 6 首
歌番号 | 本歌 |
3304 番歌 | 聞かずして黙もあらましを何しかも君が直香 … |
3324 番歌 | かけまくも あやに畏し 藤原の 都しみみ … |
3325 番歌 | つのさはふ磐余の山に白栲にかかれる雲は大 … |
3326 番歌 | 礒城島の 大和の国に いかさまに 思ほし … |
3327 番歌 | 百小竹の 三野の王 西の馬屋に 立てて飼 … |
3328 番歌 | 衣手葦毛の馬のいなく声心あれかも常ゆ異に … |
第14巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
3577 番歌 | 愛し妹をいづち行かめと山菅のそがひに寝し … |
第15巻 11 首
歌番号 | 本歌 |
3625 番歌 | 夕されば 葦辺に騒き 明け来れば 沖にな … |
3626 番歌 | 鶴が鳴き葦辺をさして飛び渡るあなたづたづ … |
3688 番歌 | 天皇の 遠の朝廷と 韓国に 渡る我が背は … |
3689 番歌 | 岩田野に宿りする君家人のいづらと我れを問 … |
3690 番歌 | 世間は常かくのみと別れぬる君にやもとな我 … |
3691 番歌 | 天地と ともにもがもと 思ひつつ ありけ … |
3692 番歌 | はしけやし妻も子どもも高々に待つらむ君や … |
3693 番歌 | 黄葉の散りなむ山に宿りぬる君を待つらむ人 … |
3694 番歌 | わたつみの 畏き道を 安けくも なく悩み … |
3695 番歌 | 昔より言ひけることの韓国のからくもここに … |
3696 番歌 | 新羅へか家にか帰る壱岐の島行かむたどきも … |
第17巻 3 首
歌番号 | 本歌 |
3957 番歌 | 天離る 鄙治めにと 大君の 任けのまにま … |
3958 番歌 | ま幸くと言ひてしものを白雲に立ちたなびく … |
3959 番歌 | かからむとかねて知りせば越の海の荒礒の波 … |
挽歌とは?
挽歌は人の死に関する歌のこと。中国で「挽」とは「引く」という意味で、棺を引きながら歌うことから、大切な人が亡くなったことを悼む歌としている。万葉集では死に関する歌すべてを挽歌としている。