茨城県の万葉集についてまとめました。
掲載数 全 44 首
第3巻 2 首
歌番号 | 本歌 |
382 番歌 | 鶏が鳴く 東の国に 高山は さはにあれど … |
383 番歌 | 筑波嶺を外のみ見つつありかねて雪消の道を … |
第7巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
1174 番歌 | 霰降り鹿島の崎を波高み過ぎてや行かむ恋し … |
第8巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
1497 番歌 | 筑波嶺に我が行けりせば霍公鳥山彦響め鳴か … |
第9巻 10 首
歌番号 | 本歌 |
1712 番歌 | 天の原雲なき宵にぬばたまの夜渡る月の入ら … |
1746 番歌 | 遠妻し多賀にありせば知らずとも手綱の浜の … |
1753 番歌 | 衣手 常陸の国の 二並ぶ 筑波の山を 見 … |
1754 番歌 | 今日の日にいかにかしかむ筑波嶺に昔の人の … |
1757 番歌 | 草枕 旅の憂へを 慰もる こともありやと … |
1758 番歌 | 筑波嶺の裾廻の田居に秋田刈る妹がり遣らむ … |
1759 番歌 | 鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津の その津 … |
1760 番歌 | 男神に雲立ち上りしぐれ降り濡れ通るとも我 … |
1780 番歌 | ことひ牛の 三宅の潟に さし向ふ 鹿島の … |
1781 番歌 | 海つ道のなぎなむ時も渡らなむかく立つ波に … |
第10巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
1838 番歌 | 峰の上に降り置ける雪し風の共ここに散るら … |
第11巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
2436 番歌 | 大船の香取の海にいかり下ろしいかなる人か … |
第14巻 18 首
歌番号 | 本歌 |
3350 番歌 | 筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあや … |
3351 番歌 | 筑波嶺に雪かも降らるいなをかも愛しき子ろ … |
3388 番歌 | 筑波嶺の嶺ろに霞居過ぎかてに息づく君を率 … |
3389 番歌 | 妹が門いや遠そきぬ筑波山隠れぬほとに袖は … |
3390 番歌 | 筑波嶺にかか鳴く鷲の音のみをか泣きわたり … |
3391 番歌 | 筑波嶺にそがひに見ゆる葦穂山悪しかるとが … |
3392 番歌 | 筑波嶺の岩もとどろに落つる水よにもたゆら … |
3393 番歌 | 筑波嶺のをてもこのもに守部据ゑ母い守れど … |
3394 番歌 | さ衣の小筑波嶺ろの山の崎忘ら来ばこそ汝を … |
3395 番歌 | 小筑波の嶺ろに月立し間夜はさはだなりぬを … |
3396 番歌 | 小筑波の茂き木の間よ立つ鳥の目ゆか汝を見 … |
3397 番歌 | 常陸なる浪逆の海の玉藻こそ引けば絶えすれ … |
3444 番歌 | 伎波都久の岡のくくみら我れ摘めど籠にも満 … |
3449 番歌 | 白栲の衣の袖を麻久良我よ海人漕ぎ来見ゆ波 … |
3555 番歌 | 麻久良我の許我の渡りの韓楫の音高しもな寝 … |
3558 番歌 | 逢はずして行かば惜しけむ麻久良我の許我漕 … |
3563 番歌 | 比多潟の礒のわかめの立ち乱え我をか待つな … |
3572 番歌 | あど思へか阿自久麻山の弓絃葉のふふまる時 … |
第20巻 10 首
歌番号 | 本歌 |
4363 番歌 | 難波津に御船下ろ据ゑ八十楫貫き今は漕ぎぬ … |
4364 番歌 | 防人に立たむ騒きに家の妹がなるべきことを … |
4365 番歌 | 押し照るや難波の津ゆり船装ひ我れは漕ぎぬ … |
4366 番歌 | 常陸指し行かむ雁もが我が恋を記して付けて … |
4367 番歌 | 我が面の忘れもしだは筑波嶺を振り放け見つ … |
4368 番歌 | 久慈川は幸くあり待て潮船にま楫しじ貫き我 … |
4369 番歌 | 筑波嶺のさ百合の花の夜床にも愛しけ妹ぞ昼 … |
4370 番歌 | 霰降り鹿島の神を祈りつつ皇御軍に我れは来 … |
4371 番歌 | 橘の下吹く風のかぐはしき筑波の山を恋ひず … |
4372 番歌 | 足柄の み坂給はり 返り見ず 我れは越え … |
茨城県と万葉集の解説
茨城県は当時、常陸国(ひたちのくに)と呼ばれていた。太陽は東から昇るので「日が立つ国」という意味から常陸国となる。常陸国より北は陸奥国(東北全般)とよばれ、当時は未開の地だった。そのため、常陸国は陸奥国から守る重要な拠点だったとされている。
万葉集では主に筑波山が題材にされ、筑波山と季節に魅了された歌が多く残されている。とくに高橋虫麻呂という歌人の歌が多く残されている。