第16巻3816番歌はこちらにまとめました。
第16巻 3816番歌
巻 | 第16巻 |
歌番号 | 3816番歌 |
作者 | 穂積皇子 |
題詞 | 穂積親王御歌一首 |
原文 | 家尓有之 櫃尓カ刺 蔵而師 戀乃奴之 束見懸而 |
訓読 | 家にありし櫃にかぎさし蔵めてし恋の奴のつかみかかりて |
かな | いへにありし ひつにかぎさし をさめてし こひのやつこの つかみかかりて |
英語(ローマ字) | IHENIARISHI HITSUNIKAGISASHI WOSAMETESHI KOHINOYATSUKONO TSUKAMIKAKARITE |
訳 | 家にある櫃(ひつ)に蔵(しま)っておいた恋の奴めがつかみかかってきおって。 |
左注 | 右歌一首穂積親王宴飲之日酒酣之時好誦斯歌以為恒賞也 |
校異 | 歌 [西] 謌 |
用語 | 雑歌、作者:穂積皇子、宴席、伝承、誦詠、戯笑、恋愛 |
解説
題詞は「穂積親王(ほづみのみこ)の御歌一首」という意味。穂積親王は天武天皇の息子。
櫃(ひつ)は大型の箱。「しっかり隠していたつもりの恋心が、どうしても出てきてしまう。」という意味の歌。
左注は「右一首は穂積親王が、よく好まれて宴席で詠われた歌」という意味。