万葉集 第14巻 3362番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第14巻3362番歌はこちらにまとめました。

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第14巻 3362番歌

第14巻
歌番号3362番歌
作者作者不詳
題詞
原文相模祢乃 乎美祢見<可>久思 和須礼久流 伊毛我名欲妣弖 吾乎祢之奈久奈
訓読相模嶺の小峰見そくし忘れ来る妹が名呼びて我を音し泣くな
かなさがむねの をみねみそくし わすれくる いもがなよびて あをねしなくな
英語(ローマ字)SAGAMUNENO WOMINEMISOKUSHI WASUREKURU IMOGANAYOBITE AWONESHINAKUNA
相模の山々の峰が遠ざかって小峰になりつつ、いつまでも見えている。小峰よ、忘れさろうとしているのにあの子の名を呼び覚まして私を泣かせないでおくれ。 
左注或本歌曰 武蔵祢能 乎美祢見可久思 和須礼<遊>久 伎美我名可氣弖 安乎祢思奈久流 / (右十二首相模國歌)
校異所 可 [岩波大系](塙)(楓) / <> 遊 [西(右書)][元][類][古][紀]
用語東歌、相聞、神奈川県、地名、丹沢、別離、恋情、異伝
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第14巻 3362S1番歌(異伝歌1)

題詞或本歌曰
原文武蔵祢能 乎美祢見可久思 和須礼<遊>久 伎美我名可氣弖 安乎祢思奈久流
訓読武蔵嶺の小峰見隠し忘れ行く君が名懸けて我を音し泣くる
かなむざしねの をみねみかくし わすれゆく きみがなかけて あをねしなくる
英語(ローマ字)MUZASHINENO WOMINEMIKAKUSHI WASUREYUKU KIMIGANAKAKETE AWONESHINAKURU
武蔵の山々の小峰に向かって、遠ざかっていく忘れられないあの人、その名を口にすると泣けてくる。
左注(右十二首相模國歌)
校異
用語東歌、相聞、神奈川県、異伝、地名、別離、恋情