第13巻3310番歌はこちらにまとめました。
第13巻 3310番歌
巻 | 第13巻 |
歌番号 | 3310番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | – |
原文 | 隠口乃 泊瀬乃國尓 左結婚丹 吾来者 棚雲利 雪者零来 左雲理 雨者落来 野鳥 雉動 家鳥 可鶏毛鳴 左夜者明 此夜者昶奴 入而<且>将眠 此戸開為 |
訓読 | 隠口の 泊瀬の国に さよばひに 我が来れば たな曇り 雪は降り来 さ曇り 雨は降り来 野つ鳥 雉は響む 家つ鳥 鶏も鳴く さ夜は明け この夜は明けぬ 入りてかつ寝む この戸開かせ |
かな | こもりくの はつせのくにに さよばひに わがきたれば たなぐもり ゆきはふりく さぐもり あめはふりく のつとり きぎしはとよむ いへつとり かけもなく さよはあけ このよはあけぬ いりてかつねむ このとひらかせ |
英語(ローマ字) | KOMORIKUNO HATSUSENOKUNINI SAYOBAHINI WAGAKITAREBA TANAGUMORI YUKIHAFURIKU SAGUMORI AMEHAFURIKU NOTSUTORI KIGISHIHATOYOMU IHETSUTORI KAKEMONAKU SAYOHAAKE KONOYOHAAKENU IRITEKATSUNEMU KONOTOHIRAKASE |
訳 | 泊瀬の国に結婚相手を求めてやってきたところ、一面にかき曇り。雪が降ってきた。おまけに雨も降ってきた。野の鳥の雉は鳴き立て、家鳥のニワトリもけたたましく鳴き立てる。夜は白み始め、この夜はすっかり明けてきた。中に入って寝たいものだ、さあ、この戸を開けて下され。 |
左注 | (右四首) |
校異 | [元][天][類] |
用語 | 奈良、枕詞、動物、求婚、妻問い |