万葉集 第13巻 3284番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第13巻3284番歌はこちらにまとめました。

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第13巻 3284番歌

第13巻
歌番号3284番歌
作者作者不詳
題詞
原文菅根之 根毛一伏三向凝呂尓 吾念有 妹尓緑而者 言之禁毛 無在乞常 齊戸乎 石相穿居 竹珠乎 無間貫垂 天地之 神祇乎曽吾祈 甚毛為便無見
訓読菅の根の ねもころごろに 我が思へる 妹によりては 言の忌みも なくありこそと 斎瓮を 斎ひ掘り据ゑ 竹玉を 間なく貫き垂れ 天地の 神をぞ我が祷む いたもすべなみ
かなすがのねの ねもころごろに あがおもへる いもによりては ことのいみも なくありこそと いはひへを いはひほりすゑ たかたまを まなくぬきたれ あめつちの かみをぞわがのむ いたもすべなみ いもによりては きみにより きみがまにまに
英語(ローマ字)SUGANONENO NEMOKOROGORONI AGAOMOHERU IMONIYORITEHA KOTONOIMIMO NAKUARIKOSOTO IHAHIHEWO IHAHIHORISUゑ TAKATAMAWO MANAKUNUKITARE AMETSUCHINO KAMIWOZOWAGANOMU ITAMOSUBENAMI IMONIYORITEHA KIMINIYORI KIMIGAMANIMANI
ねんごろに慕っている彼女に関してよからぬ噂がたったりすることのないよう、斎瓮(いはひべ)に供え物を入れて、慎んで掘って据え付け、竹玉をびっしり貫き通し、頭を垂れて神々に祈る。どうしようもなく、ただ祈るのみ。
左注今案 不可言之因妹者 應謂之縁君也 何則反歌云<公>之随意焉 / (右五首)
校異硺機?][元][天][類]
用語うわさ、恋情、掛け合い歌、神祭り