第13巻3225番歌はこちらにまとめました。
第13巻 3225番歌
巻 | 第13巻 |
歌番号 | 3225番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | – |
原文 | 天雲之 影<塞>所見 隠来<矣> 長谷之河者 浦無蚊 船之依不来 礒無蚊 海部之釣不為 吉咲八師 浦者無友 吉畫矢寺 礒者無友 奥津浪 諍榜入来 白水郎之釣船 |
訓読 | 天雲の 影さへ見ゆる こもりくの 泊瀬の川は 浦なみか 舟の寄り来ぬ 礒なみか 海人の釣せぬ よしゑやし 浦はなくとも よしゑやし 礒はなくとも 沖つ波 競ひ漕入り来 海人の釣舟 |
かな | あまくもの かげさへみゆる こもりくの はつせのかはは うらなみか ふねのよりこぬ いそなみか あまのつりせぬ よしゑやし うらはなくとも よしゑやし いそはなくとも おきつなみ きほひこぎりこ あまのつりぶね |
英語(ローマ字) | AMAKUMONO KAGESAHEMIYURU KOMORIKUNO HATSUSENOKAHAHA URANAMIKA FUNENOYORIKONU ISONAMIKA AMANOTSURISENU YOSHIゑYASHI URAHANAKUTOMO YOSHIゑYASHI ISOHANAKUTOMO OKITSUNAMI KIHOHIKOGIRIKO AMANOTSURIBUNE |
訳 | そらの雲が川面にくっきり写って見えるほど澄んだ泊瀬川。(海のように)浦がないせいか舟が寄ってこない。また磯がないせいか釣りをする海人(あまびと)もいない。が、たとえ浦はなくとも、磯はなくとも沖の波に乗って、こぞって漕ぎ入れてきてほしい。 海人の釣舟さんよ。 |
左注 | (右二首) |
校異 | [元][天] / 笑 矣 [西(訂正)][元][天][類] / 諍 [古][類][天] 淨 |
用語 | 桜井、奈良、寿歌、土地讃美 |