第6巻1022番歌はこちらにまとめました。
第6巻 1022番歌
巻 | 第6巻 |
歌番号 | 1022番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | (石上乙麻呂卿配土佐國之時歌三首[并短歌]) |
原文 | 父公尓 吾者真名子叙 妣刀自尓 吾者愛兒叙 参昇 八十氏人乃 手向<為> 恐乃坂尓 <幣>奉 吾者叙追 遠杵土左道矣 |
訓読 | 父君に 我れは愛子ぞ 母刀自に 我れは愛子ぞ 参ゐ上る 八十氏人の 手向けする 畏の坂に 幣奉り 我れはぞ追へる 遠き土佐道を |
かな | ちちぎみに われはまなごぞ ははとじに われはまなごぞ まゐのぼる やそうぢひとの たむけする かしこのさかに ぬさまつり われはぞおへる とほきとさぢを |
英語(ローマ字) | CHICHIGIMINI WAREHAMANAGOZO HAHATOJINI WAREHAMANAGOZO MAゐNOBORU YASOUDIHITONO TAMUKESURU KASHIKONOSAKANI NUSAMATSURI WAREHAZOOHERU TOHOKITOSADIWO |
訳 | 私は、父君には愛しい息子ぞ、母上にはやはり愛しい我が子ぞ。都に参上する官人たちが礼拝する恐れの坂の神に金品を捧げ、私は進まねばならぬ。遠い土佐の国への道を。 |
左注 | – |
校異 | 為等 為 [元][細] / 弊 幣 [元][細] |
用語 | 雑歌、石上乙麻呂、流罪、久米若賣、密通、天平11年、土佐、高知、同情、歌語り |