東歌一覧

東歌についてまとめました。

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掲載数 全 230 首

第14巻 230 首

5 首(未分類)

歌番号本歌
3348 番歌 夏麻引く海上潟の沖つ洲に船は留めむさ夜更 …
3349 番歌 葛飾の真間の浦廻を漕ぐ船の船人騒く波立つ …
3350 番歌 筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあや …
3351 番歌 筑波嶺に雪かも降らるいなをかも愛しき子ろ …
3352 番歌 信濃なる須我の荒野に霍公鳥鳴く声聞けば時 …

76 首(相聞歌)

歌番号本歌
3353 番歌 あらたまの伎倍の林に汝を立てて行きかつま …
3354 番歌 伎倍人のまだら衾に綿さはだ入りなましもの …
3355 番歌 天の原富士の柴山この暗の時ゆつりなば逢は …
3356 番歌 富士の嶺のいや遠長き山道をも妹がりとへば …
3357 番歌 霞居る富士の山びに我が来なばいづち向きて …
3358 番歌 さ寝らくは玉の緒ばかり恋ふらくは富士の高 …
3359 番歌 駿河の海おし辺に生ふる浜つづら汝を頼み母 …
3360 番歌 伊豆の海に立つ白波のありつつも継ぎなむも …
3361 番歌 足柄のをてもこのもにさすわなのかなるまし …
3362 番歌 相模嶺の小峰見そくし忘れ来る妹が名呼びて …
3363 番歌 我が背子を大和へ遣りて待つしだす足柄山の …
3364 番歌 足柄の箱根の山に粟蒔きて実とはなれるを粟 …
3365 番歌 鎌倉の見越しの崎の岩崩えの君が悔ゆべき心 …
3366 番歌 ま愛しみさ寝に我は行く鎌倉の水無瀬川に潮 …
3367 番歌 百づ島足柄小舟歩き多み目こそ離るらめ心は …
3368 番歌 あしがりの土肥の河内に出づる湯のよにもた …
3369 番歌 あしがりの麻万の小菅の菅枕あぜかまかさむ …
3370 番歌 あしがりの箱根の嶺ろのにこ草の花つ妻なれ …
3371 番歌 足柄のみ坂畏み曇り夜の我が下ばへをこち出 …
3372 番歌 相模道の余綾の浜の真砂なす子らは愛しく思 …
3373 番歌 多摩川にさらす手作りさらさらになにぞこの …
3374 番歌 武蔵野に占部肩焼きまさでにも告らぬ君が名 …
3375 番歌 武蔵野のをぐきが雉立ち別れ去にし宵より背 …
3376 番歌 恋しけば袖も振らむを武蔵野のうけらが花の …
3377 番歌 武蔵野の草葉もろ向きかもかくも君がまにま …
3378 番歌 入間道の於保屋が原のいはゐつら引かばぬる …
3379 番歌 我が背子をあどかも言はむ武蔵野のうけらが …
3380 番歌 埼玉の津に居る船の風をいたみ綱は絶ゆとも …
3381 番歌 夏麻引く宇奈比をさして飛ぶ鳥の至らむとぞ …
3382 番歌 馬来田の嶺ろの笹葉の露霜の濡れて我来なば …
3383 番歌 馬来田の嶺ろに隠り居かくだにも国の遠かば …
3384 番歌 葛飾の真間の手児名をまことかも我れに寄す …
3385 番歌 葛飾の真間の手児名がありしかば真間のおす …
3386 番歌 にほ鳥の葛飾早稲をにへすともその愛しきを …
3387 番歌 足の音せず行かむ駒もが葛飾の真間の継橋や …
3388 番歌 筑波嶺の嶺ろに霞居過ぎかてに息づく君を率 …
3389 番歌 妹が門いや遠そきぬ筑波山隠れぬほとに袖は …
3390 番歌 筑波嶺にかか鳴く鷲の音のみをか泣きわたり …
3391 番歌 筑波嶺にそがひに見ゆる葦穂山悪しかるとが …
3392 番歌 筑波嶺の岩もとどろに落つる水よにもたゆら …
3393 番歌 筑波嶺のをてもこのもに守部据ゑ母い守れど …
3394 番歌 さ衣の小筑波嶺ろの山の崎忘ら来ばこそ汝を …
3395 番歌 小筑波の嶺ろに月立し間夜はさはだなりぬを …
3396 番歌 小筑波の茂き木の間よ立つ鳥の目ゆか汝を見 …
3397 番歌 常陸なる浪逆の海の玉藻こそ引けば絶えすれ …
3398 番歌 人皆の言は絶ゆとも埴科の石井の手児が言な …
3399 番歌 信濃道は今の墾り道刈りばねに足踏ましなむ …
3400 番歌 信濃なる千曲の川のさざれ石も君し踏みてば …
3401 番歌 なかまなに浮き居る船の漕ぎ出なば逢ふこと …
3402 番歌 日の暮れに碓氷の山を越ゆる日は背なのが袖 …
3403 番歌 我が恋はまさかも愛し草枕多胡の入野の奥も …
3404 番歌 上つ毛野安蘇のま麻むらかき抱き寝れど飽か …
3405 番歌 上つ毛野乎度の多杼里が川路にも子らは逢は …
3406 番歌 上つ毛野佐野の茎立ち折りはやし我れは待た …
3407 番歌 上つ毛野まぐはしまとに朝日さしまきらはし …
3408 番歌 新田山嶺にはつかなな我に寄そりはしなる子 …
3409 番歌 伊香保ろに天雲い継ぎかぬまづく人とおたは …
3410 番歌 伊香保ろの沿ひの榛原ねもころに奥をなかね …
3411 番歌 多胡の嶺に寄せ綱延へて寄すれどもあにくや …
3412 番歌 上つ毛野久路保の嶺ろの葛葉がた愛しけ子ら …
3413 番歌 利根川の川瀬も知らず直渡り波にあふのす逢 …
3414 番歌 伊香保ろのやさかのゐでに立つ虹の現はろま …
3415 番歌 上つ毛野伊香保の沼に植ゑ小水葱かく恋ひむ …
3416 番歌 上つ毛野可保夜が沼のいはゐつら引かばぬれ …
3417 番歌 上つ毛野伊奈良の沼の大藺草外に見しよは今 …
3418 番歌 上つ毛野佐野田の苗のむら苗に事は定めつ今 …
3419 番歌 伊香保せよ奈可中次下思ひどろくまこそしつ …
3420 番歌 上つ毛野佐野の舟橋取り離し親は放くれど我 …
3421 番歌 伊香保嶺に雷な鳴りそね我が上には故はなけ …
3422 番歌 伊香保風吹く日吹かぬ日ありと言へど我が恋 …
3423 番歌 上つ毛野伊香保の嶺ろに降ろ雪の行き過ぎか …
3424 番歌 下つ毛野みかもの山のこ楢のすまぐはし子ろ …
3425 番歌 下つ毛野阿蘇の川原よ石踏まず空ゆと来ぬよ …
3426 番歌 会津嶺の国をさ遠み逢はなはば偲ひにせもと …
3427 番歌 筑紫なるにほふ子ゆゑに陸奥の可刀利娘子の …
3428 番歌 安達太良の嶺に伏す鹿猪のありつつも我れは …

9 首(譬喩歌)

歌番号本歌
3429 番歌 遠江引佐細江のみをつくし我れを頼めてあさ …
3430 番歌 志太の浦を朝漕ぐ船はよしなしに漕ぐらめか …
3431 番歌 足柄の安伎奈の山に引こ船の後引かしもよこ …
3432 番歌 足柄のわを可鶏山のかづの木の我をかづさね …
3433 番歌 薪伐る鎌倉山の木垂る木を松と汝が言はば恋 …
3434 番歌 上つ毛野阿蘇山つづら野を広み延ひにしもの …
3435 番歌 伊香保ろの沿ひの榛原我が衣に着きよらしも …
3436 番歌 しらとほふ小新田山の守る山のうら枯れせな …
3437 番歌 陸奥の安達太良真弓はじき置きて反らしめき …

17 首(雑歌)

歌番号本歌
3438 番歌 都武賀野に鈴が音聞こゆ可牟思太の殿のなか …
3439 番歌 鈴が音の早馬駅家の堤井の水を給へな妹が直 …
3440 番歌 この川に朝菜洗ふ子汝れも我れもよちをぞ持 …
3441 番歌 ま遠くの雲居に見ゆる妹が家にいつか至らむ …
3442 番歌 東道の手児の呼坂越えがねて山にか寝むも宿 …
3443 番歌 うらもなく我が行く道に青柳の張りて立てれ …
3444 番歌 伎波都久の岡のくくみら我れ摘めど籠にも満 …
3445 番歌 港の葦が中なる玉小菅刈り来我が背子床の隔 …
3446 番歌 妹なろが使ふ川津のささら荻葦と人言語りよ …
3447 番歌 草蔭の安努な行かむと墾りし道安努は行かず …
3448 番歌 花散らふこの向つ峰の乎那の峰のひじにつく …
3449 番歌 白栲の衣の袖を麻久良我よ海人漕ぎ来見ゆ波 …
3450 番歌 乎久佐男と乎具佐受家男と潮舟の並べて見れ …
3451 番歌 左奈都良の岡に粟蒔き愛しきが駒は食ぐとも …
3452 番歌 おもしろき野をばな焼きそ古草に新草交り生 …
3453 番歌 風の音の遠き我妹が着せし衣手本のくだりま …
3454 番歌 庭に立つ麻手小衾今夜だに夫寄しこせね麻手 …

117 首(相聞歌)

歌番号本歌
3455 番歌 恋しけば来ませ我が背子垣つ柳末摘み枯らし …
3456 番歌 うつせみの八十言のへは繁くとも争ひかねて …
3457 番歌 うちひさす宮の我が背は大和女の膝まくごと …
3458 番歌 汝背の子や等里の岡道しなかだ折れ我を音し …
3459 番歌 稲つけばかかる我が手を今夜もか殿の若子が …
3460 番歌 誰れぞこの屋の戸押そぶる新嘗に我が背を遣 …
3461 番歌 あぜと言へかさ寝に逢はなくにま日暮れて宵 …
3462 番歌 あしひきの山沢人の人さはにまなと言ふ子が …
3463 番歌 ま遠くの野にも逢はなむ心なく里のみ中に逢 …
3464 番歌 人言の繁きによりてまを薦の同じ枕は我はま …
3465 番歌 高麗錦紐解き放けて寝るが上にあどせろとか …
3466 番歌 ま愛しみ寝れば言に出さ寝なへば心の緒ろに …
3467 番歌 奥山の真木の板戸をとどとして我が開かむに …
3468 番歌 山鳥の峰ろのはつをに鏡懸け唱ふべみこそ汝 …
3469 番歌 夕占にも今夜と告らろ我が背なはあぜぞも今 …
3470 番歌 相見ては千年やいぬるいなをかも我れやしか …
3471 番歌 しまらくは寝つつもあらむを夢のみにもとな …
3472 番歌 人妻とあぜかそを言はむしからばか隣の衣を …
3473 番歌 左努山に打つや斧音の遠かども寝もとか子ろ …
3474 番歌 植ゑ竹の本さへ響み出でて去なばいづし向き …
3475 番歌 恋ひつつも居らむとすれど遊布麻山隠れし君 …
3476 番歌 うべ子なは我ぬに恋ふなも立と月のぬがなへ …
3477 番歌 東路の手児の呼坂越えて去なば我れは恋ひむ …
3478 番歌 遠しとふ故奈の白嶺に逢ほしだも逢はのへし …
3479 番歌 安可見山草根刈り除け逢はすがへ争ふ妹しあ …
3480 番歌 大君の命畏み愛し妹が手枕離れ夜立ち来のか …
3481 番歌 あり衣のさゑさゑしづみ家の妹に物言はず来 …
3482 番歌 韓衣裾のうち交へ逢はねども異しき心を我が …
3483 番歌 昼解けば解けなへ紐の我が背なに相寄るとか …
3484 番歌 麻苧らを麻笥にふすさに績まずとも明日着せ …
3485 番歌 剣大刀身に添ふ妹を取り見がね音をぞ泣きつ …
3486 番歌 愛し妹を弓束並べ巻きもころ男のこととし言 …
3487 番歌 梓弓末に玉巻きかくすすぞ寝なななりにし奥 …
3488 番歌 生ふしもとこの本山のましばにも告らぬ妹が …
3489 番歌 梓弓欲良の山辺の茂かくに妹ろを立ててさ寝 …
3490 番歌 梓弓末は寄り寝むまさかこそ人目を多み汝を …
3491 番歌 柳こそ伐れば生えすれ世の人の恋に死なむを …
3492 番歌 小山田の池の堤にさす柳成りも成らずも汝と …
3493 番歌 遅速も汝をこそ待ため向つ峰の椎の小やで枝 …
3494 番歌 子持山若かへるでのもみつまで寝もと我は思 …
3495 番歌 巌ろの沿ひの若松限りとや君が来まさぬうら …
3496 番歌 橘の古婆の放髪が思ふなむ心うつくしいで我 …
3497 番歌 川上の根白高萱あやにあやにさ寝さ寝てこそ …
3498 番歌 海原の根柔ら小菅あまたあれば君は忘らす我 …
3499 番歌 岡に寄せ我が刈る萱のさね萱のまことなごや …
3500 番歌 紫草は根をかも終ふる人の子のうら愛しけを …
3501 番歌 安波峰ろの峰ろ田に生はるたはみづら引かば …
3502 番歌 我が目妻人は放くれど朝顔のとしさへこごと …
3503 番歌 安齊可潟潮干のゆたに思へらばうけらが花の …
3504 番歌 春へ咲く藤の末葉のうら安にさ寝る夜ぞなき …
3505 番歌 うちひさつ宮能瀬川のかほ花の恋ひてか寝ら …
3506 番歌 新室のこどきに至ればはだすすき穂に出し君 …
3507 番歌 谷狭み峰に延ひたる玉葛絶えむの心我が思は …
3508 番歌 芝付の御宇良崎なるねつこ草相見ずあらば我 …
3509 番歌 栲衾白山風の寝なへども子ろがおそきのあろ …
3510 番歌 み空行く雲にもがもな今日行きて妹に言どひ …
3511 番歌 青嶺ろにたなびく雲のいさよひに物をぞ思ふ …
3512 番歌 一嶺ろに言はるものから青嶺ろにいさよふ雲 …
3513 番歌 夕さればみ山を去らぬ布雲のあぜか絶えむと …
3514 番歌 高き嶺に雲のつくのす我れさへに君につきな …
3515 番歌 我が面の忘れむしだは国はふり嶺に立つ雲を …
3517 番歌 白雲の絶えにし妹をあぜせろと心に乗りてこ …
3518 番歌 岩の上にいかかる雲のかのまづく人ぞおたは …
3519 番歌 汝が母に嘖られ我は行く青雲の出で来我妹子 …
3520 番歌 面形の忘れむしだは大野ろにたなびく雲を見 …
3521 番歌 烏とふ大をそ鳥のまさでにも来まさぬ君をこ …
3522 番歌 昨夜こそば子ろとさ寝しか雲の上ゆ鳴き行く …
3523 番歌 坂越えて安倍の田の面に居る鶴のともしき君 …
3524 番歌 まを薦の節の間近くて逢はなへば沖つま鴨の …
3525 番歌 水久君野に鴨の這ほのす子ろが上に言緒ろ延 …
3526 番歌 沼二つ通は鳥が巣我が心二行くなもとなよ思 …
3527 番歌 沖に住も小鴨のもころ八尺鳥息づく妹を置き …
3528 番歌 水鳥の立たむ装ひに妹のらに物言はず来にて …
3529 番歌 等夜の野に兎ねらはりをさをさも寝なへ子ゆ …
3530 番歌 さを鹿の伏すや草むら見えずとも子ろが金門 …
3531 番歌 妹をこそ相見に来しか眉引きの横山辺ろの獣 …
3532 番歌 春の野に草食む駒の口やまず我を偲ふらむ家 …
3533 番歌 人の子の愛しけしだは浜洲鳥足悩む駒の惜し …
3534 番歌 赤駒が門出をしつつ出でかてにせしを見立て …
3535 番歌 己が命をおほにな思ひそ庭に立ち笑ますがか …
3536 番歌 赤駒を打ちてさ緒引き心引きいかなる背なか …
3537 番歌 くへ越しに麦食む小馬のはつはつに相見し子 …
3538 番歌 広橋を馬越しがねて心のみ妹がり遣りて我は …
3539 番歌 あずの上に駒を繋ぎて危ほかど人妻子ろを息 …
3540 番歌 左和多里の手児にい行き逢ひ赤駒が足掻きを …
3541 番歌 あずへから駒の行ごのす危はとも人妻子ろを …
3542 番歌 さざれ石に駒を馳させて心痛み我が思ふ妹が …
3543 番歌 むろがやの都留の堤の成りぬがに子ろは言へ …
3544 番歌 あすか川下濁れるを知らずして背ななと二人 …
3545 番歌 あすか川堰くと知りせばあまた夜も率寝て来 …
3546 番歌 青柳の張らろ川門に汝を待つと清水は汲まず …
3547 番歌 あぢの棲む須沙の入江の隠り沼のあな息づか …
3548 番歌 鳴る瀬ろにこつの寄すなすいとのきて愛しけ …
3549 番歌 多由比潟潮満ちわたるいづゆかも愛しき背ろ …
3550 番歌 おしていなと稲は搗かねど波の穂のいたぶら …
3551 番歌 阿遅可麻の潟にさく波平瀬にも紐解くものか …
3552 番歌 まつが浦にさわゑうら立ちま人言思ほすなも …
3553 番歌 あじかまの可家の港に入る潮のこてたずくも …
3554 番歌 妹が寝る床のあたりに岩ぐくる水にもがもよ …
3555 番歌 麻久良我の許我の渡りの韓楫の音高しもな寝 …
3556 番歌 潮船の置かれば愛しさ寝つれば人言繁し汝を …
3557 番歌 悩ましけ人妻かもよ漕ぐ舟の忘れはせなない …
3558 番歌 逢はずして行かば惜しけむ麻久良我の許我漕 …
3559 番歌 大船を舳ゆも艫ゆも堅めてし許曽の里人あら …
3560 番歌 ま金ふく丹生のま朱の色に出て言はなくのみ …
3561 番歌 金門田を荒垣ま斎み日が照れば雨を待とのす …
3562 番歌 荒礒やに生ふる玉藻のうち靡きひとりや寝ら …
3563 番歌 比多潟の礒のわかめの立ち乱え我をか待つな …
3564 番歌 古須気ろの浦吹く風のあどすすか愛しけ子ろ …
3565 番歌 かの子ろと寝ずやなりなむはだすすき宇良野 …
3566 番歌 我妹子に我が恋ひ死なばそわへかも神に負ほ …
3567 番歌 置きて行かば妹はま愛し持ちて行く梓の弓の …
3568 番歌 後れ居て恋ひば苦しも朝猟の君が弓にもなら …
3569 番歌 防人に立ちし朝開の金戸出にたばなれ惜しみ …
3570 番歌 葦の葉に夕霧立ちて鴨が音の寒き夕し汝をば …
3571 番歌 己妻を人の里に置きおほほしく見つつぞ来ぬ …

5 首(譬喩歌)

歌番号本歌
3572 番歌 あど思へか阿自久麻山の弓絃葉のふふまる時 …
3573 番歌 あしひきの山かづらかげましばにも得がたき …
3574 番歌 小里なる花橘を引き攀ぢて折らむとすれどう …
3575 番歌 美夜自呂のすかへに立てるかほが花な咲き出 …
3576 番歌 苗代の小水葱が花を衣に摺りなるるまにまに …

1 首(挽歌)

歌番号本歌
3577 番歌 愛し妹をいづち行かめと山菅のそがひに寝し …
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東歌とは?

東歌(あずまうた)は、京都より東の国々(東国)で詠まれた歌を指し、第14巻の全て歌をいう。具体的な場所は、遠江(静岡県西部)から福島県、北陸は信濃(長野県)辺りまでの範囲となる。これらの歌は、地方の風土や方言が混ざって、独特な世界観を生み、京都の外では何があったのかを記す歴史的な資料になっている。