旋頭歌についてまとめました。
掲載数 全 62 首
第4巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
529 番歌 | 佐保川の岸のつかさの柴な刈りそねありつつ … |
第6巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
1018 番歌 | 白玉は人に知らえず知らずともよし知らずと … |
第7巻 26 首
歌番号 | 本歌 |
1267 番歌 | ももしきの大宮人の踏みし跡ところ沖つ波来 … |
1272 番歌 | 大刀の後鞘に入野に葛引く我妹真袖もち着せ … |
1273 番歌 | 住吉の波豆麻の君が馬乗衣さひづらふ漢女を … |
1274 番歌 | 住吉の出見の浜の柴な刈りそね娘子らが赤裳 … |
1275 番歌 | 住吉の小田を刈らす子奴かもなき奴あれど妹 … |
1276 番歌 | 池の辺の小槻の下の小竹な刈りそねそれをだ … |
1277 番歌 | 天なる日売菅原の草な刈りそね蜷の腸か黒き … |
1278 番歌 | 夏蔭の妻屋の下に衣裁つ我妹うら設けて我が … |
1279 番歌 | 梓弓引津の辺なるなのりその花摘むまでに逢 … |
1280 番歌 | うちひさす宮道を行くに我が裳は破れぬ玉の … |
1281 番歌 | 君がため手力疲れ織れる衣ぞ春さらばいかな … |
1282 番歌 | はしたての倉橋山に立てる白雲見まく欲り我 … |
1283 番歌 | はしたての倉橋川の石の橋はも男盛りに我が … |
1284 番歌 | はしたての倉橋川の川の静菅我が刈りて笠に … |
1285 番歌 | 春日すら田に立ち疲る君は悲しも若草の妻な … |
1286 番歌 | 山背の久世の社の草な手折りそ我が時と立ち … |
1287 番歌 | 青みづら依網の原に人も逢はぬかも石走る近 … |
1288 番歌 | 港の葦の末葉を誰れか手折りし我が背子が振 … |
1289 番歌 | 垣越しに犬呼び越して鳥猟する君青山の茂き … |
1290 番歌 | 海の底沖つ玉藻のなのりその花妹と我れとこ … |
1291 番歌 | この岡に草刈るわらはなしか刈りそねありつ … |
1292 番歌 | 江林に臥せる獣やも求むるによき白栲の袖巻 … |
1293 番歌 | 霰降り遠つ淡海の吾跡川楊刈れどもまたも生 … |
1294 番歌 | 朝月の日向の山に月立てり見ゆ遠妻を待ちた … |
1295 番歌 | 春日なる御笠の山に月の舟出づ風流士の飲む … |
1403 番歌 | 御幣取り三輪の祝が斎ふ杉原薪伐りほとほと … |
第8巻 4 首
歌番号 | 本歌 |
1538 番歌 | 萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへしまた … |
1547 番歌 | さを鹿の萩に貫き置ける露の白玉あふさわに … |
1549 番歌 | 射目立てて跡見の岡辺のなでしこの花ふさ手 … |
1610 番歌 | 高円の秋野の上のなでしこの花うら若み人の … |
第9巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
1744 番歌 | 埼玉の小埼の沼に鴨ぞ羽霧るおのが尾に降り … |
第10巻 4 首
歌番号 | 本歌 |
1887 番歌 | 春日なる御笠の山に月も出でぬかも佐紀山に … |
1888 番歌 | 白雪の常敷く冬は過ぎにけらしも春霞たなび … |
2310 番歌 | こほろぎの我が床の辺に鳴きつつもとな置き … |
2311 番歌 | はだすすき穂には咲き出ぬ恋をぞ我がする玉 … |
第11巻 17 首
歌番号 | 本歌 |
2351 番歌 | 新室の壁草刈りにいましたまはね草のごと寄 … |
2352 番歌 | 新室を踏み鎮む子が手玉鳴らすも玉のごと照 … |
2353 番歌 | 泊瀬の斎槻が下に我が隠せる妻あかねさし照 … |
2354 番歌 | ますらをの思ひ乱れて隠せるその妻天地に通 … |
2355 番歌 | 愛しと我が思ふ妹は早も死なぬか生けりとも … |
2356 番歌 | 高麗錦紐の片方ぞ床に落ちにける明日の夜し … |
2357 番歌 | 朝戸出の君が足結を濡らす露原早く起き出で … |
2358 番歌 | 何せむに命をもとな長く欲りせむ生けりとも … |
2359 番歌 | 息の緒に我れは思へど人目多みこそ吹く風に … |
2360 番歌 | 人の親処女児据ゑて守山辺から朝な朝な通ひ … |
2361 番歌 | 天なる一つ棚橋いかにか行かむ若草の妻がり … |
2362 番歌 | 山背の久背の若子が欲しと言ふ我れあふさわ … |
2363 番歌 | 岡の崎廻みたる道を人な通ひそありつつも君 … |
2364 番歌 | 玉垂の小簾のすけきに入り通ひ来ねたらちね … |
2365 番歌 | うちひさす宮道に逢ひし人妻ゆゑに玉の緒の … |
2366 番歌 | まそ鏡見しかと思ふ妹も逢はぬかも玉の緒の … |
2367 番歌 | 海原の道に乗りてや我が恋ひ居らむ大船のゆ … |
第13巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
3233 番歌 | み吉野の瀧もとどろに落つる白波留まりにし … |
第15巻 3 首
歌番号 | 本歌 |
3612 番歌 | あをによし奈良の都に行く人もがも草枕旅行 … |
3651 番歌 | ぬばたまの夜渡る月は早も出でぬかも海原の … |
3662 番歌 | 天の原振り放け見れば夜ぞ更けにけるよしゑ … |
第16巻 3 首
歌番号 | 本歌 |
3852 番歌 | 鯨魚取り海や死にする山や死にする死ぬれこ … |
3879 番歌 | はしたての 熊来酒屋に まぬらる奴 わし … |
3882 番歌 | 渋谿の二上山に鷲ぞ子産むといふ翳にも君の … |
第17巻 1 首
歌番号 | 本歌 |
4026 番歌 | 鳥総立て船木伐るといふ能登の島山今日見れ … |
旋頭歌とは?
「5,7,7,5,7,7」の6句で成り立つ歌の形式。上三句と下三句で詠み手が異なる。一度読んだ歌(上三句)を再び別の歌(下三句)を詠むことで、頭を旋(めぐ)らすという意味で旋頭歌(せどうか)という。旋頭歌は万葉集で62首あり、その内35首が柿本人麻呂歌集となる。
万葉集以降は急速に衰え、古今和歌集のころにはほとんど姿を見せなくなった。