古くから用いられている修辞技法。
修飾語のような意味を持つので、枕詞単体では意味を成さないが、続けて何かの言葉に掛かることで、より情景や臨場感のある言葉へと変化する。そのため現代訳では、あえて訳さない場合が多い。
万葉集での枕詞は、5音で構成されているものが多く、短歌では一番最初に使われることが多い。
実例歌
歌番号 | 本歌 |
36番歌 | やすみしし 我が大君の きこしめす 天の下に … |
194番歌番歌 | 飛ぶ鳥の 明日香の川の 上つ瀬に 生ふる玉藻は … |
1005番歌 | やすみしし 我が大君の 見したまふ 吉野の宮は … |
1062番歌 | やすみしし 我が大君の あり通ふ 難波の宮は … |
3811番歌 | さ丹つらふ 君がみ言と 玉梓の 使も来ねば … |