万葉集 第19巻 4154番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第19巻4154番歌はこちらにまとめました。

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第19巻 4154番歌

第19巻
歌番号 4154番歌
作者 大伴家持
題詞 八日詠白<大>鷹歌一首[并短歌]
原文 安志比奇<乃> 山坂<超>而 去更 年緒奈我久 科坂在 故志尓之須米婆 大王之 敷座國者 京師乎母 此間毛於夜自等 心尓波 念毛能可良 語左氣 見左久流人眼 乏等 於毛比志繁 曽己由恵尓 情奈具也等 秋附婆 芽子開尓保布 石瀬野尓 馬太伎由吉C 乎知許知尓 鳥布美立 白塗之 小鈴毛由良尓 安波勢也<理> 布里左氣見都追 伊伎騰保流 許己呂能宇知乎 思延 宇礼之備奈我良 枕附 都麻屋之内尓 鳥座由比 須恵弖曽我飼 真白部乃多可
訓読 あしひきの 山坂越えて 行きかはる 年の緒長く しなざかる 越にし住めば 大君の 敷きます国は 都をも ここも同じと 心には 思ふものから 語り放け 見放くる人目 乏しみと 思ひし繁し そこゆゑに 心なぐやと 秋づけば 萩咲きにほふ 石瀬野に 馬だき行きて をちこちに 鳥踏み立て 白塗りの 小鈴もゆらに あはせ遣り 振り放け見つつ いきどほる 心のうちを 思ひ延べ 嬉しびながら 枕付く 妻屋のうちに 鳥座結ひ 据えてぞ我が飼ふ 真白斑の鷹
かな あしひきの やまさかこえて ゆきかはる としのをながく しなざかる こしにしすめば おほきみの しきますくには みやこをも ここもおやじと こころには おもふものから かたりさけ みさくるひとめ ともしみと おもひししげし そこゆゑに こころなぐやと あきづけば はぎさきにほふ いはせのに うまだきゆきて をちこちに とりふみたて しらぬりの をすずもゆらに あはせやり ふりさけみつつ いきどほる こころのうちを おもひのべ うれしびながら まくらづく つまやのうちに とぐらゆひ すゑてぞわがかふ ましらふのたか
英語(ローマ字) ASHIHIKINO YAMASAKAKOETE YUKIKAHARU TOSHINOWONAGAKU SHINAZAKARU KOSHINISHISUMEBA OHOKIMINO SHIKIMASUKUNIHA MIYAKOWOMO KOKOMOOYAJITO KOKORONIHA OMOFUMONOKARA KATARISAKE MISAKURUHITOME TOMOSHIMITO OMOHISHISHIGESHI SOKOYUゑNI KOKORONAGUYATO AKIDUKEBA HAGISAKINIHOFU IHASENONI UMADAKIYUKITE WOCHIKOCHINI TORIFUMITATE SHIRANURINO WOSUZUMOYURANI AHASEYARI FURISAKEMITSUTSU IKIDOHORU KOKORONOUCHIWO OMOHINOBE URESHIBINAGARA MAKURADUKU TSUMAYANOUCHINI TOGURAYUHI SUゑTEZOWAGAKAFU MASHIRAFUNOTAKA
山や坂を越えた遠い遠い越の国にやってきて、年が変わるまで長く住んでいる。大君(天皇)のお治めになる国は都もここ越の国も同じだと心では思っている。けれども官員等人が少なく、語り合ったり目を合わせたりする機会が少ない。なのでそんな機会の多い都への思いがしきりである。心のなぐさめにしようと、秋になると萩の花が美しい石瀬野に馬を駆って出かける。あちこちで鳥を追い立て、白銀の小鈴を響かせて鷹を放つ。大空を飛んで行く鷹を目で追いつつ憤懣やるかたのない心を解放し、晴れやかになる。共寝用の妻屋に鷹座をこさえて飼う、斑模様の真っ白なわが鷹。
左注
校異 太 大 [元][類] / 能 乃 [元][類] / 越 超 [元][類][紀] / 里 理 [元][類]
用語 天平勝宝2年3月8日、年紀、作者:大伴家持、枕詞、動物、植物、地名、富山、狩猟、鷹狩り
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