第16巻3881番歌はこちらにまとめました。
第16巻 3881番歌
| 巻 | 第16巻 |
| 歌番号 | 3881番歌 |
| 作者 | 作者不詳 |
| 題詞 | 越中國歌四首 |
| 原文 | 大野路者 繁道森p 之氣久登毛 君志通者 p者廣計武 |
| 訓読 | 大野道は茂道茂路茂くとも君し通はば道は広けむ |
| かな | おほのぢは しげちしげみち しげくとも きみしかよはば みちはひろけむ |
| 英語(ローマ字) | OHONODIHA SHIGECHISHIGEMICHI SHIGEKUTOMO KIMISHIKAYOHABA MICHIHAHIROKEMU |
| 訳 | 大野路は木立の多い森道だ。が、そんな道もあなた様が通っておいでになれば広がるでしょう。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 雑歌、富山、転用、女歌、恋愛、民謡、歌謡 |
解説
題詞に「越中國歌四首(越中の国の歌4首)」とある。
大野は富山県砺波市福岡にあり、そこの「大野」という道(街道)があったという歌。
今の福岡は平地で森道らしい場所がどこかは不明。
「君」は主君のことで、基本は女性が男性に対して使う言葉。つまり女歌となる。
絶句の「みちはひろけむ」の意味は、人生の道の「例え」だろう。
「険しい森道を通るように、貴方の人生もそうであれば、きっといい方向に向くでしょう。」と解することで意味がスッと通る。

