万葉集 第15巻 3694番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第15巻3694番歌はこちらにまとめました。

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第15巻 3694番歌

第15巻
歌番号3694番歌
作者六人部鯖麻呂
題詞
原文和多都美能 <可>之故伎美知乎 也須家口母 奈久奈夜美伎弖 伊麻太尓母 毛奈久由可牟登 由吉能安末能 保都手乃宇良敝乎 可多夜伎弖 由加武<等>須流尓 伊米能其等 美知能蘇良治尓 和可礼須流伎美
訓読わたつみの 畏き道を 安けくも なく悩み来て 今だにも 喪なく行かむと 壱岐の海人の ほつての占部を 肩焼きて 行かむとするに 夢のごと 道の空路に 別れする君
かなわたつみの かしこきみちを やすけくも なくなやみきて いまだにも もなくゆかむと ゆきのあまの ほつてのうらへを かたやきて ゆかむとするに いめのごと みちのそらぢに わかれするきみ
英語(ローマ字)WATATSUMINO KASHIKOKIMICHIWO YASUKEKUMO NAKUNAYAMIKITE IMADANIMO MONAKUYUKAMUTO YUKINOAMANO HOTSUTENOURAHEWO KATAYAKITE YUKAMUTOSURUNI IMENOGOTO MICHINOSORADINI WAKARESURUKIMI
海神の司る恐ろしい道を難渋しながらやってきて、さあ今からは無事に行こうと、壱岐の海人(あまびと)の占いの名人に占ってもらった矢先、夢のように空の彼方に旅だってしまった君。
左注(右三首六鯖作挽歌)
校異下 可 [類][古][紀] / 土 等 [岩波大系](塙)(楓)
用語遣新羅使、天平8年、年紀、羈旅、挽歌、作者:六人部鯖麻呂、哀悼、雪宅麻呂、地名、壱岐、長崎