第3巻418番歌はこちらにまとめました。
第3巻 418番歌
| 巻 | 第3巻 |
| 歌番号 | 418番歌 |
| 作者 | 手持女王 |
| 題詞 | (河内王葬豊前國鏡山之時手持女王作歌三首) |
| 原文 | 豊國乃 鏡山之 石戸立 隠尓計良思 雖待不来座 |
| 訓読 | 豊国の鏡の山の岩戸立て隠りにけらし待てど来まさず |
| かな | とよくにの かがみのやまの いはとたて こもりにけらし まてどきまさず |
| 英語(ローマ字) | TOYOKUNINO KAGAMINOYAMANO IHATOTATE KOMORINIKERASHI MATEDOKIMASAZU |
| 訳 | 豊国の鏡の山の岩戸の中に立てこもっていらっしゃるようだ。ここ大和で待っても待ってもいらっしゃらない。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 挽歌、河内王、作者:手持女王、福岡県、地名 |
解説
題詞は417番歌から。
本歌は、「天照大神が岩戸に隠れて世の中が闇に包まれた」という神話を比喩的な表現で詠っていると解釈できる。「もしこれが神話なら、貴方様にお会いできるはずなのに。」という愛しい人ともう会えない悲しみを否定しているようである。

