万葉集 第13巻 3278番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第13巻3278番歌はこちらにまとめました。

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第13巻 3278番歌

第13巻
歌番号3278番歌
作者作者不詳
題詞
原文赤駒 厩立 黒駒 厩立而 彼乎飼 吾徃如 思妻 心乗而 高山 峯之手折丹 射目立 十六待如 床敷而 吾待君 犬莫吠行<年>
訓読赤駒を 馬屋に立て 黒駒を 馬屋に立てて そを飼ひ 我が行くがごと 思ひ妻 心に乗りて 高山の 嶺のたをりに 射目立てて 鹿猪待つがごと 床敷きて 我が待つ君を 犬な吠えそね
かなあかごまを うまやにたて くろこまを うまやにたてて そをかひ わがゆくがごと おもひづま こころにのりて たかやまの みねのたをりに いめたてて ししまつがごと とこしきて わがまつきみを いぬなほえそね
英語(ローマ字)AKAGOMAWO UMAYANITATE KUROKOMAWO UMAYANITATETE SOWOKAHI WAGAYUKUGAGOTO OMOHIDUMA KOKORONINORITE TAKAYAMANO MINENOTAWORINI IMETATETE SHISHIMATSUGAGOTO TOKOSHIKITE WAGAMATSUKIMIWO INUNAHOESONE
赤駒と黒駒を馬小屋で飼い、それに乗って行くかのようにいとしい妻が心に乗りかかってくる(以上男性の心情)。高山の嶺の鞍部に射目をたてかけて獲物を待ち伏せするように床を敷いてあの人を待っているのですから犬よ吠えないでおくれ(後半部女性の心情)。
左注(右二首)
校異?](塙)(楓) 公 / 羊 年 [元][天][類]
用語歌劇、女歌