第11巻2486番歌はこちらにまとめました。
第11巻 2486番歌
巻 | 第11巻 |
歌番号 | 2486番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | (寄物陳思) |
原文 | 珍海 濱邊小松 根深 吾戀度 人子め |
訓読 | 茅渟の海の浜辺の小松根深めて我れ恋ひわたる人の子ゆゑに |
かな | ちぬのうみの はまへのこまつ ねふかめて あれこひわたる ひとのこゆゑに |
英語(ローマ字) | CHINUNOUMINO HAMAHENOKOMATSU NEFUKAMETE AREKOHIWATARU HITONOKOYUゑNI |
訳 | 茅渟(ちぬ)の海の浜辺に生えている小松は根を深くおろしている。その根のように私は深く密かに恋続けるよりほかに術がない。彼女は人妻なので。 |
左注 | 或本歌<曰> 血沼之海之 塩干能小松 根母己呂尓 戀屋度 人兒故尓 /(以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出) |
校異 | 歌 [西] 謌 / 云 曰 [嘉][類][紀] |
用語 | 作者:柿本人麻呂歌集、略体、大阪、植物、恋情、序詞、掛詞、地名 |
第11巻 2486S1番歌(異伝歌1)
題詞 | (寄物陳思)或本歌<曰> |
原文 | 血沼之海之 塩干能小松 根母己呂尓 戀屋度 人兒故尓 |
訓読 | 茅渟の海の潮干の小松ねもころに恋ひやわたらむ人の子ゆゑに |
かな | ちぬのうみの しほひのこまつ ねもころに こひやわたらむ ひとのこゆゑに |
英語(ローマ字) | CHINUNOUMINO SHIHOHINOKOMATSU NEMOKORONI KOHIYAWATARAMU HITONOKOYUゑNI |
訳 | 茅渟の海の浜辺に生えている小松は根を深くおろしている。心をこめてわたくしはあの女性を愛し続けるよ。 |
左注 | (以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出) |
校異 | – |
用語 | 作者:柿本人麻呂歌集、略体、大阪、地名、植物、序詞、恋情 |