第8巻1541番歌はこちらにまとめました。
第8巻 1541番歌
| 巻 | 第8巻 |
| 歌番号 | 1541番歌 |
| 作者 | 大伴旅人 |
| 題詞 | 大宰帥大伴卿歌二首 |
| 原文 | 吾岳尓 棹<壮>鹿来鳴 先芽之 花嬬問尓 来鳴棹<壮>鹿 |
| 訓読 | 我が岡にさを鹿来鳴く初萩の花妻どひに来鳴くさを鹿 |
| かな | わがをかに さをしかきなく はつはぎの はなつまどひに きなくさをしか |
| 英語(ローマ字) | WAGAWOKANI SAWOSHIKAKINAKU HATSUHAGINO HANATSUMADOHINI KINAKUSAWOSHIKA |
| 訳 | 我が家の岡に壮鹿がやって来て鳴いている。初萩の花を妻に見立ててやってきて鳴くのだろうか。 |
| 左注 | – |
| 校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 牡 壮 [定本] / 牡 壮 [定本] |
| 用語 | 秋雑歌、作者:大伴旅人、太宰府、植物、動物 |
解説
題詞は「大宰帥大伴卿の歌二首」という意味。大宰帥とは太宰府長官のこと、大伴卿は大伴旅人のこと言う。卿は四等官。
「さ牡鹿(をしか)」は強調の「さ」。原文の「棹」とあるように、立派な角がある牡鹿という意味がとれる。

