第6巻917番歌はこちらにまとめました。
第6巻 917番歌
巻 | 第6巻 |
歌番号 | 917番歌 |
作者 | 山部赤人 |
題詞 | 神龜元年甲子冬十月五日幸于紀伊國時山部宿祢赤人作歌一首[并短歌] |
原文 | 安見知之 和期大王之 常宮等 仕奉流 左日鹿野由 背<匕>尓所見 奥嶋 清波瀲尓 風吹者 白浪左和伎 潮干者 玉藻苅管 神代従 然曽尊吉 玉津嶋夜麻 |
訓読 | やすみしし 我ご大君の 常宮と 仕へ奉れる 雑賀野ゆ そがひに見ゆる 沖つ島 清き渚に 風吹けば 白波騒き 潮干れば 玉藻刈りつつ 神代より しかぞ貴き 玉津島山 |
かな | やすみしし わごおほきみの とこみやと つかへまつれる さひかのゆ そがひにみゆる おきつしま きよきなぎさに かぜふけば しらなみさわき しほふれば たまもかりつつ かむよより しかぞたふとき たまつしまやま |
英語(ローマ字) | YASUMISHISHI WAGOOHOKIMINO TOKOMIYATO TSUKAHEMATSURERU SAHIKANOYU SOGAHINIMIYURU OKITSUSHIMA KIYOKINAGISANI KAZEFUKEBA SHIRANAMISAWAKI SHIHOFUREBA TAMAMOKARITSUTSU KAMUYOYORI SHIKAZOTAFUTOKI TAMATSUSHIMAYAMA |
訳 | われらが大君の常宮(離宮)としてお仕え申し上げる雑賀野の、その背後に見える沖の島。清らかな渚に風が吹くと、白波が立ち騒ぐ。潮が引けば藻を刈り取ってきた。神代の昔より貴い、その沖の島、玉津島。 |
左注 | (右年月不記 但称従駕玉津嶋也 因今檢注行幸年月以載之焉) |
校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 短歌 [西] 短謌 [西(訂正)] 短歌 / 上 匕 [西(右貼紙)][元][金] |
用語 | 雑歌、作者:山部赤人、紀州、和歌山、行幸、神亀1年10月5日、年紀、土地讃美、羈旅、地名、枕詞 |