万葉集 第3巻 322番歌/作者・原文・時代・歌・訳

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第3巻 322番歌

第3巻
歌番号 322番歌
作者 山部赤人
題詞 山部宿祢赤人至伊豫温泉作歌一首[并短歌]
原文 皇神祖之 神乃御言<乃> 敷座 國之盡 湯者霜 左波尓雖在 嶋山之 宣國跡 極此<疑> 伊豫能高嶺乃 射狭庭乃 崗尓立而 歌思 辞思為師 三湯之上乃 樹村乎見者 臣木毛 生継尓家里 鳴鳥之 音毛不更 遐代尓 神左備将徃 行幸處
訓読 すめろきの 神の命の 敷きませる 国のことごと 湯はしも さはにあれども 島山の 宣しき国と こごしかも 伊予の高嶺の 射狭庭の 岡に立たして 歌思ひ 辞思はしし み湯の上の 木群を見れば 臣の木も 生ひ継ぎにけり 鳴く鳥の 声も変らず 遠き代に 神さびゆかむ 幸しところ
かな すめろきの かみのみことの しきませる くにのことごと ゆはしも さはにあれども しまやまの よろしきくにと こごしかも いよのたかねの いざにはの をかにたたして うたおもひ ことおもはしし みゆのうへの こむらをみれば おみのきも おひつぎにけり なくとりの こゑもかはらず とほきよに かむさびゆかむ いでましところ
英語(ローマ字) SUMEROKINO KAMINOMIKOTONO SHIKIMASERU KUNINOKOTOGOTO YUHASHIMO SAHANIAREDOMO SHIMAYAMANO YOROSHIKIKUNITO KOGOSHIKAMO IYONOTAKANENO IZANIHANO WOKANITATASHITE UTAOMOHI KOTOOMOHASHISHI MIYUNOUHENO KOMURAWOMIREBA OMINOKIMO OHITSUGINIKERI NAKUTORINO KOゑMOKAHARAZU TOHOKIYONI KAMUSABIYUKAMU IDEMASHITOKORO
神たる天皇がお治めになっている国のどこにも温泉は多くあるけれど、島や山の美しい国、険しい伊予(愛媛県)の高嶺にあるような温泉は滅多にない。その裏手の射狭庭の岡に立たれて歌を練られ、言葉を案じられた。この温泉の上の木の群れを見ると、臣下のように林立して生い茂っている。鳥の鳴く声も相変わらず聞こえ、この先もずっと神々しくなってゆくことだろう。幸ましになったここ伊予の湯場は。
左注
校異 短歌 [西] 短謌 / <> 乃 [西(右書)][紀][温] / 凝 疑 [細] / 崗 [紀][細](塙) 岡 / 歌 [西] 謌 [西(右書)] 歌 [全註釈](塙)(楓) 敲
用語 雑歌、作者:山部赤人、伊予温泉、道後温泉、愛媛、羈旅、植物、地名、国見、土地讃美
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