富山県の万葉集についてまとめました。
掲載数 全 44 首と大伴家持の歌
第12巻 2 首
歌番号 | 本歌 |
3153 番歌 | み雪降る越の大山行き過ぎていづれの日にか … |
3166 番歌 | 我妹子を外のみや見む越の海の子難の海の島 … |
第16巻 2 首
歌番号 | 本歌 |
3881 番歌 | 大野道は茂道茂路茂くとも君し通はば道は広 … |
3882 番歌 | 渋谿の二上山に鷲ぞ子産むといふ翳にも君の … |
第17巻 5 首
歌番号 | 本歌 |
3946 番歌 | 霍公鳥鳴きて過ぎにし岡びから秋風吹きぬよ … |
3949 番歌 | 天離る鄙にある我れをうたがたも紐解き放け … |
3956 番歌 | 奈呉の海人の釣する舟は今こそば舟棚打ちて … |
3998 番歌 | 我が宿の花橘を花ごめに玉にぞ我が貫く待た … |
4016 番歌 | 婦負の野のすすき押しなべ降る雪に宿借る今 … |
第18巻 13 首
歌番号 | 本歌 |
4036 番歌 | いかにある布勢の浦ぞもここだくに君が見せ … |
4038 番歌 | 玉櫛笥いつしか明けむ布勢の海の浦を行きつ … |
4039 番歌 | 音のみに聞きて目に見ぬ布勢の浦を見ずは上 … |
4040 番歌 | 布勢の浦を行きてし見てばももしきの大宮人 … |
4046 番歌 | 神さぶる垂姫の崎漕ぎ廻り見れども飽かずい … |
4047 番歌 | 垂姫の浦を漕ぎつつ今日の日は楽しく遊べ言 … |
4049 番歌 | おろかにぞ我れは思ひし乎布の浦の荒礒の廻 … |
4050 番歌 | めづらしき君が来まさば鳴けと言ひし山霍公 … |
4052 番歌 | 霍公鳥今鳴かずして明日越えむ山に鳴くとも … |
4053 番歌 | 木の暗になりぬるものを霍公鳥何か来鳴かぬ … |
4067 番歌 | 二上の山に隠れる霍公鳥今も鳴かぬか君に聞 … |
4069 番歌 | 明日よりは継ぎて聞こえむ霍公鳥一夜のから … |
4087 番歌 | 灯火の光りに見ゆるさ百合花ゆりも逢はむと … |
第19巻 22 首
歌番号 | 本歌 |
4200 番歌 | 多胡の浦の底さへにほふ藤波をかざして行か … |
4201 番歌 | いささかに思ひて来しを多胡の浦に咲ける藤 … |
4202 番歌 | 藤波を仮廬に作り浦廻する人とは知らに海人 … |
4203 番歌 | 家に行きて何を語らむあしひきの山霍公鳥一 … |
4204 番歌 | 我が背子が捧げて持てるほほがしはあたかも … |
4222 番歌 | このしぐれいたくな降りそ我妹子に見せむが … |
4224 番歌 | 朝霧のたなびく田居に鳴く雁を留め得むかも … |
4227 番歌 | 大殿の この廻りの 雪な踏みそね しばし … |
4228 番歌 | ありつつも見したまはむぞ大殿のこの廻りの … |
4231 番歌 | なでしこは秋咲くものを君が家の雪の巌に咲 … |
4232 番歌 | 雪の嶋巌に植ゑたるなでしこは千代に咲かぬ … |
4233 番歌 | うち羽振き鶏は鳴くともかくばかり降り敷く … |
4235 番歌 | 天雲をほろに踏みあだし鳴る神も今日にまさ … |
4236 番歌 | 天地の 神はなかれや 愛しき 我が妻離る … |
4237 番歌 | うつつにと思ひてしかも夢のみに手本巻き寝 … |
4240 番歌 | 大船に真楫しじ貫きこの我子を唐国へ遣る斎 … |
4241 番歌 | 春日野に斎く三諸の梅の花栄えてあり待て帰 … |
4242 番歌 | 天雲の行き帰りなむものゆゑに思ひぞ我がす … |
4243 番歌 | 住吉に斎く祝が神言と行くとも来とも船は早 … |
4244 番歌 | あらたまの年の緒長く我が思へる子らに恋ふ … |
4246 番歌 | 沖つ波辺波な越しそ君が船漕ぎ帰り来て津に … |
4247 番歌 | 天雲のそきへの極み我が思へる君に別れむ日 … |
大伴家持の歌はこちら
富山県の万葉集の解説
万葉集は何度もいろんな歌人によって編纂されてきたが、だれがどのように編纂したのかは不明である。(編纂者の名前が記されていないため。)最終的には大伴家持によって編纂されたようだが、これも「おそらく家持が最後にまとめただろう。」という解釈である。
富山県に万葉集がこれだけ多いのは、大伴家持が越中守として赴任して12年もの間、いろんな歌を集めていた場所になるからだ。その後、因幡守(鳥取県)に赴任して、最後の4516番歌を詠んで、それ以降は万葉集に歌を記すことは無い。