万葉集 第20巻 4395番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第20巻4395番歌はこちらにまとめました。

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第20巻 4395番歌

第20巻
歌番号4395番歌
作者大伴家持
題詞獨惜龍田山櫻花歌一首
原文多都多夜麻 見都々古要許之 佐久良波奈 知利加須疑奈牟 和我可敝流刀<尓>
訓読龍田山見つつ越え来し桜花散りか過ぎなむ我が帰るとに
かなたつたやま みつつこえこし さくらばな ちりかすぎなむ わがかへるとに
英語(ローマ字)TATSUTAYAMA MITSUTSUKOEKOSHI SAKURABANA CHIRIKASUGINAMU WAGAKAHERUTONI
龍田山を越えながら見てきた桜花は、私が帰るまでには散っていってしまうでしょうか。
左注(右三首二月十七日兵部少輔大伴家持作之)
校異祢 尓 [元][類]
用語天平勝宝7年2月17日、年紀、作者:大伴家持、独詠、地名、龍田、奈良、植物、難波、大阪
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解説

題詞は「独り龍田山の桜花を惜しむ歌」という意味。龍田山(竜田山)は、奈良県生駒山地の最南端、信貴山の南に連なる大和川北岸の山々の総称。

「帰るとに」は「帰り着くまでに」という意味。

左注は4397番歌で終わり。