第19巻4143番歌はこちらにまとめました。
第19巻 4143番歌
巻 | 第19巻 |
歌番号 | 4143番歌 |
作者 | 大伴家持 |
題詞 | 攀折堅香子草花歌一首 |
原文 | 物部<乃> 八<十>D嬬等之 は乱 寺井之於乃 堅香子之花 |
訓読 | もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花 |
かな | もののふの やそをとめらが くみまがふ てらゐのうへの かたかごのはな |
英語(ローマ字) | MONONOFUNO YASOWOTOMERAGA KUMIMAGAFU TERAゐNOUHENO KATAKAGONOHANA |
訳 | たくさんの乙女たちが寺の井戸のほとりで、入り乱れて水を汲んでいる、そこに咲くカタクリの花。 |
左注 | – |
校異 | 能 乃 [元][類][古] / 十乃 十 [元][古] |
用語 | 天平勝宝2年3月2日、年紀、作者:大伴家持、植物、高岡、富山、枕詞 |
解説
題詞は「堅香子(かたかご)の花折り取っての歌一首」とある。「堅香子」はカタクリ(料理で使う片栗粉のカタクリ。現在はジャガイモで代用されている。)のこと。百合科の多年草。
「もののふの」は枕詞。「八十娘子」は「たくさんの乙女」。「寺井の上の」は「寺の井戸のほとり」のこと。