第17巻3907番歌はこちらにまとめました。
第17巻 3907番歌
巻 | 第17巻 |
歌番号 | 3907番歌 |
作者 | 境部老麻呂 |
題詞 | 讃三香原新都歌一首[并短歌] |
原文 | 山背乃 久<邇>能美夜古波 春佐礼播 花<咲>乎々理 秋<左>礼婆 黄葉尓保<比> 於婆勢流 泉河乃 可美都瀬尓 宇知橋和多之 余登瀬尓波 宇枳橋和多之 安里我欲比 都加倍麻都良武 万代麻弖尓 |
訓読 | 山背の 久迩の都は 春されば 花咲きををり 秋されば 黄葉にほひ 帯ばせる 泉の川の 上つ瀬に 打橋渡し 淀瀬には 浮橋渡し あり通ひ 仕へまつらむ 万代までに |
かな | やましろの くにのみやこは はるされば はなさきををり あきされば もみちばにほひ おばせる いづみのかはの かみつせに うちはしわたし よどせには うきはしわたし ありがよひ つかへまつらむ よろづよまでに |
英語(ローマ字) | YAMASHIRONO KUNINOMIYAKOHA HARUSAREBA HANASAKIWOWORI AKISAREBA MOMICHIBANIHOHI OBASERU IDUMINOKAHANO KAMITSUSENI UCHIHASHIWATASHI YODOSENIHA UKIHASHIWATASHI ARIGAYOHI TSUKAHEMATSURAMU YORODUYOMADENI |
訳 | 山背の久邇の都は、春になると桜が咲き誇り、秋になると黄葉に彩られ、帯のように流れる泉川(十津川)の上流に打橋を渡し、淀になった広い場所には浮橋を渡し、いつも通い続け、万代まで通いましょう。 |
左注 | (右天平十三年二月右<馬>頭境部宿祢老麻呂作也) |
校異 | 歌 [西] 謌 / 尓 邇 [元] / 喚 咲 [元][紀][細] / 佐 左 [元][類] /比美[西(右書)] 比 [元][類] |
用語 | 天平13年2月、年紀、作者:境部老麻呂、宮廷讃美、地名、京都、植物、儀礼歌、寿歌、恭仁京 |