第13巻3346番歌はこちらにまとめました。
第13巻 3346番歌
巻 | 第13巻 |
歌番号 | 3346番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | – |
原文 | 欲見者 雲居所見 愛 十羽能松原 小子等 率和出将見 琴酒者 國丹放甞 別避者 宅仁離南 乾坤之 神志恨之 草枕 此羈之氣尓 妻應離哉 |
訓読 | 見欲しきは 雲居に見ゆる うるはしき 鳥羽の松原 童ども いざわ出で見む こと放けば 国に放けなむ こと放けば 家に放けなむ 天地の 神し恨めし 草枕 この旅の日に 妻放くべしや |
かな | みほしきは くもゐにみゆる うるはしき とばのまつばら わらはども いざわいでみむ ことさけば くににさけなむ ことさけば いへにさけなむ あめつちの かみしうらめし くさまくら このたびのけに つまさくべしや |
英語(ローマ字) | MIHOSHIKIHA KUMOゐNIMIYURU URUHASHIKI TOBANOMATSUBARA WARAHADOMO IZAWAIDEMIMU KOTOSAKEBA KUNINISAKENAMU KOTOSAKEBA IHENISAKENAMU AMETSUCHINO KAMISHIURAMESHI KUSAMAKURA KONOTABINOKENI TSUMASAKUBESHIYA |
訳 | 逢いたいのは、彼方の雲のあたりに見える 愛しいふるさと、鳥羽の松原と我が子たち。さあ、外に出てきておくれ子供たち。どうせ別れる(引き裂かれる)なら国元で、どうせ別れる(引き裂かれる)なら家元で別れたかった。天地の神様が恨めしい。よりによって草枕、この旅の身にあって、妻を引き裂くなんて。 |
左注 | (右二首) |
校異 | – |
用語 | ?、羈旅、行旅死 |