第9巻1764番歌はこちらにまとめました。
第9巻 1764番歌
巻 | 第9巻 |
歌番号 | 1764番歌 |
作者 | 藤原房前 |
題詞 | 七夕歌一首[并短歌] |
原文 | 久堅乃 天漢尓 上瀬尓 珠橋渡之 下湍尓 船浮居 雨零而 風不吹登毛 風吹而 雨不落等物 裳不令濕 不息来益常 <玉>橋渡須 |
訓読 | 久方の 天の川原に 上つ瀬に 玉橋渡し 下つ瀬に 舟浮け据ゑ 雨降りて 風吹かずとも 風吹きて 雨降らずとも 裳濡らさず やまず来ませと 玉橋渡す |
かな | ひさかたの あまのかはらに かみつせに たまはしわたし しもつせに ふねうけすゑ あめふりて かぜふかずとも かぜふきて あめふらずとも もぬらさず やまずきませと たまはしわたす |
英語(ローマ字) | HISAKATANO AMANOKAHARANI KAMITSUSENI TAMAHASHIWATASHI SHIMOTSUSENI FUNEUKESUゑ AMEFURITE KAZEFUKAZUTOMO KAZEFUKITE AMEFURAZUTOMO MONURASAZU YAMAZUKIMASETO TAMAHASHIWATASU |
訳 | 天の川の上流の瀬に宝玉の橋を渡し、下流の瀬には舟を並べて舟橋を備えています。雨が降って風が吹かないときでも、風が吹いて雨が降らないときでも、裳を濡らすのは嫌でしょうが、いつもおいで下さいと、美しい橋を渡す私です。 |
左注 | (右件歌或云中衛大将藤原北卿宅作也) |
校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 短歌 [西] 短謌 [西(訂正)] 短歌 / 王 玉 |
用語 | 雑歌、作者:藤原房前、七夕、宴席 |