第15巻3619番歌はこちらにまとめました。
第15巻 3619番歌
巻 | 第15巻 |
歌番号 | 3619番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | (安藝國長門嶋舶泊礒邊作歌五首) |
原文 | 伊蘇乃麻由 多藝都山河 多延受安良婆 麻多母安比見牟 秋加多麻氣弖 |
訓読 | 礒の間ゆたぎつ山川絶えずあらばまたも相見む秋かたまけて |
かな | いそのまゆ たぎつやまがは たえずあらば またもあひみむ あきかたまけて |
英語(ローマ字) | ISONOMAYU TAGITSUYAMAGAHA TAEZUARABA MATAMOAHIMIMU AKIKATAMAKETE |
訳 | 磯の間を激しく流れる山川が絶えることがなければ秋がやってきて、また、この美しい光景を見られるだろう。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 遣新羅使、天平8年、年紀、広島、倉橋島、望郷、羈旅 |
解説
題詞は3617番歌から。
「絶えずあらば」は「絶えなければ」という意味。「かたまけて」は「やってくると」という意味。
第15巻は遣新羅使の出発から帰宅までの歌。巻15の中に阿倍継麻呂の名前があることから、天平8年の日本と新羅の関係が悪い次期のころとなる。(きっかけは、新羅が国力を高め、日本と対等の関係を望んだことに天皇が激怒したことと、さらに新羅の国号を「王城国」にしたという話で「勝手に国号を改称した。」と使者を追い返してしまう事態にもなった。)