第15巻3616番歌はこちらにまとめました。
第15巻 3616番歌
巻 | 第15巻 |
歌番号 | 3616番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | (風速浦舶泊之夜作歌二首) |
原文 | 於伎都加是 伊多久布伎勢波 和伎毛故我 奈氣伎能奇里尓 安可麻之母能乎 |
訓読 | 沖つ風いたく吹きせば我妹子が嘆きの霧に飽かましものを |
かな | おきつかぜ いたくふきせば わぎもこが なげきのきりに あかましものを |
英語(ローマ字) | OKITSUKAZE ITAKUFUKISEBA WAGIMOKOGA NAGEKINOKIRINI AKAMASHIMONOWO |
訳 | 沖からの風が激しく吹いてくれたなら、沖にかかっている彼女の嘆きの霧がただよってきて、飽きることなく触れていられるものを。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 遣新羅使、天平8年、年紀、広島、安芸津町、望郷、羈旅 |
解説
題詞は3615番歌から。
「いたく吹きせば」は「強く吹いたなら」という意味。「飽かましもの」は「飽きがこないもの」という意味。