万葉集 第11巻 2415番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第11巻2415番歌はこちらにまとめました。

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第11巻 2415番歌

第11巻
歌番号2415番歌
作者作者不詳
題詞寄物陳思
原文處女等乎 袖振山 水垣<乃> 久時由 念来吾等者
訓読娘子らを袖振る山の瑞垣の久しき時ゆ思ひけり我れは
かなをとめらを そでふるやまの みづかきの ひさしきときゆ おもひけりわれは
英語(ローマ字)WOTOMERAWO SODEFURUYAMANO MIDUKAKINO HISASHIKITOKIYU OMOHIKERIWAREHA
乙女たちが袖を振ったという神宮は久しく以前から鎮座し給うているが、私も長らくずっとあなたのことを思っている。
左注(以前一百四十九首柿本朝臣人麻呂之歌集出)
校異<> 乃 [嘉][類]
用語作者:柿本人麻呂歌集、非略体、序詞、恋情、歌垣、奈良、天理、地名、枕詞
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解説

題詞の「寄物陳思」(きぶつちんし)は、相聞歌から派生し分類される歌の種類の1つ。「物に思いを寄せて述(陳)べる」という意味で、万葉集 第11巻~第12巻までに収録されたもの。

袖布留山は、奈良県天理市に鎮座する石上神宮のこと。瑞垣は、神宮の境界(垣根)のこと。

左注は2516番歌で終わり。