第8巻1562番歌はこちらにまとめました。
第8巻 1562番歌
巻 | 第8巻 |
歌番号 | 1562番歌 |
作者 | 巫部麻蘇娘子 |
題詞 | 巫部麻蘇娘子鴈歌一首 |
原文 | 誰聞都 従此間鳴渡 鴈鳴乃 嬬呼音乃 <乏>知<在><乎> |
訓読 | 誰れ聞きつこゆ鳴き渡る雁がねの妻呼ぶ声の羨しくもあるか |
かな | たれききつ こゆなきわたる かりがねの つまよぶこゑの ともしくもあるか |
英語(ローマ字) | TAREKIKITSU KOYUNAKIWATARU KARIGANENO TSUMAYOBUKOゑNO TOMOSHIKUMOARUKA |
訳 | どなたかお聞きでしょうか。空を鳴き渡っていく雁の、妻を呼ぶ声を。羨ましいことです。 |
左注 | – |
校異 | 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 之 乏 [万葉集略解] / 左 在 [万葉集略解] / 守 乎 [定本] |
用語 | 秋雑歌、作者:巫部麻蘇娘子、恋情、恋歌、大伴家持、動物 |
解説
題詞は「巫部麻蘇娘子の雁の歌一首」という意味。
「誰(た)れ聞きつ」は「どなたかお聞きでしょうか」という、「こゆ鳴き渡る」は「ここを鳴き渡っていく」という意味である。