万葉集 第8巻 1507番歌/作者・原文・時代・歌・訳

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第8巻 1507番歌

第8巻
歌番号 1507番歌
作者 大伴家持
題詞 大伴家持<攀>橘花贈坂上大嬢歌一首[并短歌]
原文 伊加登伊可等 有吾屋前尓 百枝刺 於布流橘 玉尓貫 五月乎近美 安要奴我尓 花咲尓家里 朝尓食尓 出見毎 氣緒尓 吾念妹尓 銅鏡 清月夜尓 直一眼 令覩麻而尓波 落許須奈 由<米>登云管 幾許 吾守物乎 宇礼多伎也 志許霍公鳥 暁之 裏悲尓 雖追雖追 尚来鳴而 徒 地尓令散者 為便乎奈美 <攀>而手折都 見末世吾妹兒
訓読 いかといかと ある我が宿に 百枝さし 生ふる橘 玉に貫く 五月を近み あえぬがに 花咲きにけり 朝に日に 出で見るごとに 息の緒に 我が思ふ妹に まそ鏡 清き月夜に ただ一目 見するまでには 散りこすな ゆめと言ひつつ ここだくも 我が守るものを うれたきや 醜霍公鳥 暁の うら悲しきに 追へど追へど なほし来鳴きて いたづらに 地に散らせば すべをなみ 攀ぢて手折りつ 見ませ我妹子
かな いかといかと あるわがやどに ももえさし おふるたちばな たまにぬく さつきをちかみ あえぬがに はなさきにけり あさにけに いでみるごとに いきのをに あがおもふいもに まそかがみ きよきつくよに ただひとめ みするまでには ちりこすな ゆめといひつつ ここだくも わがもるものを うれたきや しこほととぎす あかときの うらがなしきに おへどおへど なほしきなきて いたづらに つちにちらせば すべをなみ よぢてたをりつ みませわぎもこ
英語(ローマ字) IKATOIKATO ARUWAGAYADONI MOMOESASHI OFURUTACHIBANA TAMANINUKU SATSUKIWOCHIKAMI AENUGANI HANASAKINIKERI ASANIKENI IDEMIRUGOTONI IKINOWONI AGAOMOFUIMONI MASOKAGAMI KIYOKITSUKUYONI TADAHITOME MISURUMADENIHA CHIRIKOSUNA YUMETOIHITSUTSU KOKODAKUMO WAGAMORUMONOWO URETAKIYA SHIKOHOTOTOGISU AKATOKINO URAGANASHIKINI OHEDOOHEDO NAHOSHIKINAKITE ITADURANI TSUCHINICHIRASEBA SUBEWONAMI YODITETAWORITSU MIMASEWAGIMOKO
十六夜の清らかな月夜にあなたにぜひ見て欲しいと思って手折った我が家の庭の橘です。
左注
校異 擧 攀 [紀][細][温] / 歌 [西] 謌 [西(訂正)] 歌 / 来 米 [類][紀][細] / 擧 攀[類][紀][温]
用語 夏相聞、作者:大伴家持、坂上大嬢、贈答、植物、動物
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