第3巻419番歌はこちらにまとめました。
第3巻 419番歌
巻 | 第3巻 |
歌番号 | 419番歌 |
作者 | 手持女王 |
題詞 | (河内王葬豊前國鏡山之時手持女王作歌三首) |
原文 | 石戸破 手力毛欲得 手弱寸 女有者 為便乃不知苦 |
訓読 | 岩戸破る手力もがも手弱き女にしあればすべの知らなく |
かな | いはとわる たぢからもがも たよわき をみなにしあれば すべのしらなく |
英語(ローマ字) | IHATOWARU TADIKARAMOGAMO TAYOWAKI WOMINANISHIAREBA SUBENOSHIRANAKU |
訳 | 岩戸を破る力がほしい。私は手弱き女の身、どうしていいか分からない。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 挽歌、河内王、作者:手持女王、悲嘆 |
解説
題詞は417番歌から。
前歌(418番歌)に続いてこの歌も「天照大神の岩戸」の話の比喩と思われる。「手力もがも」は「(岩戸を破るほどの)力があったなら」という願望。