第3巻364番歌はこちらにまとめました。
第3巻 364番歌
| 巻 | 第3巻 |
| 歌番号 | 364番歌 |
| 作者 | 笠金村 |
| 題詞 | 笠朝臣金村塩津山作歌二首 |
| 原文 | 大夫之 弓上振起 射都流矢乎 後将見人者 語継金 |
| 訓読 | ますらをの弓末振り起し射つる矢を後見む人は語り継ぐがね |
| かな | ますらをの ゆずゑふりおこし いつるやを のちみむひとは かたりつぐがね |
| 英語(ローマ字) | MASURAWONO YUZUゑFURIOKOSHI ITSURUYAWO NOCHIMIMUHITOHA KATARITSUGUGANE |
| 訳 | ますらをが弓末(ゆずゑ)を振り起し、射かけた矢の見事さは後の世の人が語り継いでいくだろう。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 雑歌、作者:笠金村、滋賀県、羈旅、地名 |
解説
「ますらを」は男性に対する褒め言葉で「勇ましい男」という意味。「語り継ぐがね」は「語り継いでいくだろう。」という意味。当時、山中で国境越えをする際に大きな神木に矢を射る風習があった。