甘南備伊香が書いた万葉集

甘南備伊香が書いた万葉集についてまとめました。

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掲載数 全 4 首

歌番号本歌
第20巻4489番歌うち靡く春を近みかぬばたまの今夜の月夜霞みたるらむ
第20巻4502番歌梅の花咲き散る春の長き日を見れども飽かぬ礒にもあるかも
第20巻4510番歌大君の継ぎて見すらし高圓の野辺見るごとに音のみし泣かゆ
第20巻4513番歌礒影の見ゆる池水照るまでに咲ける馬酔木の散らまく惜しも
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甘南備伊香とは?

甘南備伊香(読み:かんなび の いかご)
750年前後の人。奈良時代の皇族の末裔ではあるが、位階が5位以上に上がることは無かった。位階で5位以上になれものは、一部の貴族だけに限られており、ほとんどが天皇直属の血を引くものか、天皇に許された一部の一族だけになる。一般的に位階5位は名誉ある位ではあるものの、皇族のポジションでありながら5位止まりは変である。つまり、伊香は皇族の中でも出世できなかった人物なのだろうか。生前は宮内大輔を務めるものの、越中守を務めている。越中は、石川、富山、新潟の北陸の地方のことをいい、北海道よりも降雪量多く、まさに極寒の地である。このことからも、かなりの苦労人だろう。