第15巻3652番歌はこちらにまとめました。
第15巻 3652番歌
巻 | 第15巻 |
歌番号 | 3652番歌 |
作者 | 作者不詳 |
題詞 | 至筑紫舘遥望本郷悽愴作歌四首 |
原文 | 之賀能安麻能 一日毛於知受 也久之保能 可良伎孤悲乎母 安礼波須流香母 |
訓読 | 志賀の海人の一日もおちず焼く塩のからき恋をも我れはするかも |
かな | しかのあまの ひとひもおちず やくしほの からきこひをも あれはするかも |
英語(ローマ字) | SHIKANOAMANO HITOHIMOOCHIZU YAKUSHIHONO KARAKIKOHIWOMO AREHASURUKAMO |
訳 | 志賀島の海人(あまびと)たちが一日も欠かさず焼く塩は辛い。そんなからい恋に私は落ちてしまった。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 遣新羅使、天平8年、年紀、地名、福岡、志賀島、恋情、羈旅、序詞、望郷 |
解説
題詞は「至筑紫の舘に至って遥かに本郷を望み、傷んで作った歌4首」とある。館は公館。本郷は本州。
志賀は志賀島(しかのしま)のことで、福岡県福岡市東区にある。「一日もおちず」は「一日も欠かさず」という意味。