万葉集 第15巻 3638番歌/作者・原文・時代・歌・訳

第15巻3638番歌はこちらにまとめました。

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第15巻 3638番歌

第15巻
歌番号3638番歌
作者作者不詳
題詞過大嶋鳴門而經再宿之後追作歌二首
原文巨礼也己能 名尓於布奈流門能 宇頭之保尓 多麻毛可流登布 安麻乎等女杼毛
訓読これやこの名に負ふ鳴門のうづ潮に玉藻刈るとふ海人娘子ども
かなこれやこの なにおふなるとの うづしほに たまもかるとふ あまをとめども
英語(ローマ字)KOREYAKONO NANIOFUNARUTONO UDUSHIHONI TAMAMOKARUTOFU AMAWOTOMEDOMO
これがまあ、有名な鳴門のうず潮と、玉藻を刈るという海人娘子(あまおとめ)たちだな。
左注右一首田邊秋庭
校異
用語遣新羅使、天平8年、年紀、羈旅、土地讃美、山口、大畠瀬戸、叙景、追想
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解説

題詞は「大嶋の鳴門を過ぎて、二泊経過した後、追って作った歌二首」という意味。「大嶋」は山口県岩国市の屋代島のこと。

「これやこの」は「これがまあ、あの」という意味。「鳴門のうづ潮」とは淡路島南あわじ市と徳島県鳴門市の間の狭い海峡(鳴門海峡)に発生するうず潮。

左注は「右の一首は田邊秋庭」とある。