第6巻945番歌はこちらにまとめました。
第6巻 945番歌
巻 | 第6巻 |
歌番号 | 945番歌 |
作者 | 山部赤人 |
題詞 | ((過辛荷嶋時山部宿祢赤人作歌一首[并短歌])反歌三首) |
原文 | 風吹者 浪可将立跡 伺候尓 都太乃細江尓 浦隠居 |
訓読 | 風吹けば波か立たむとさもらひに都太の細江に浦隠り居り |
かな | かぜふけば なみかたたむと さもらひに つだのほそえに うらがくりをり |
英語(ローマ字) | KAZEFUKEBA NAMIKATATAMUTO SAMORAHINI TSUDANOHOSOENI URAGAKURIWORI |
訳 | 風が吹いてきて荒れそうな気配だから、都太(つだ)の細江に待避している。 |
左注 | – |
校異 | – |
用語 | 雑歌、作者:山部赤人、羈旅、兵庫、地名 |
解説
題詞は942番歌から。反歌は長歌に対する返答歌のこと。補足の場合もある。
「さもらひに」は原文の「伺候に」となり、「控えて様子をうかがう」という意味。「都太(つだ)の細江」は姫路市飾麿区の地名で、その河口付近。都太は津田で津田村があった所。つまり唐荷島からかなり東へ、大和に向かって進んだ所に当たる。