第12巻3099番歌はこちらにまとめました。
第12巻 3099番歌
| 巻 | 第12巻 |
| 歌番号 | 3099番歌 |
| 作者 | 作者不詳 |
| 題詞 | (寄物陳思) |
| 原文 | 紫草乎 草跡別々 伏鹿之 野者殊異為而 心者同 |
| 訓読 | 紫草を草と別く別く伏す鹿の野は異にして心は同じ |
| かな | むらさきを くさとわくわく ふすしかの のはことにして こころはおやじ |
| 英語(ローマ字) | MURASAKIWO KUSATOWAKUWAKU FUSUSHIKANO NOHAKOTONISHITE KOKOROHAOYAJI |
| 訳 | 鹿はどこの野にいても他の草と区別して紫草に伏せるというけれど、私もあなたも遠く離れて床を異にしても心は同じだね。 |
| 左注 | – |
| 校異 | – |
| 用語 | 植物、動物、恋情 |
解説
題詞は2415番歌から。
紫草(ムラサキ)は根が紫色をしており、染料に使う草。当時はあちこちで栽培されていた。現在では数を減らし、国内種は絶滅危惧種に指定されている。
「草と別く別く」は「雑草と分け分けて」という意味。

